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大衆演劇豆辞典

大衆演劇にまつわるあれこれの言葉。 お芝居の中に出てくる言葉から、大衆演劇独特の言葉まで、知っておくと大衆演劇がより楽しめます。このページでは「さ」行の用語について解説します。演目や題材については演目豆事典をご参照ください。

  • 月代
    さかやき
    いわゆる「ちょんまげ」式の髪型で、頭のてっぺんをそり上げたものを指します。本来兜をかぶった際に頭が蒸れないようにという理由で始められたといわれています。頭を剃ることは正装なので、正装をする機会が無い浪人などは毛を伸ばしっぱなしにしているのです。また、かつらで月代の部分が青くなっているのは、毛が生えかけてきている様を表現しています。
    ちょんまげ いわゆるちょんまげ 月代が青いのは若い役で、 老役の月代は地肌の色になります。
  • 桟敷席
    さじきせき
    椅子が無く、畳や板の間に座布団を敷いて座る座席で、舞台と同じ高さになる上席です。役者さんとの距離も近く、追加料金が必要となる場合もあります。
  • 座長
    ざちょう
    劇団の長となる者です。 大衆演劇においては公演の中心となることが多く、稽古の指導や、演出なども行います。近年では10代で就任する座長が増えるなど、低年齢化が進んでいます。
  • 座長大会
    ざちょうたいかい
    複数の劇団から座長が集まって行う公演のことです。 普段見ることのできない顔合わせによるショーや芝居が見られる、プレミアム感たっぷりのイベントです。
  • 雑誌
    ざっし
    大衆演劇のことを専門として扱う雑誌には月刊「演劇グラフ」(株式会社イング)、隔月刊「演劇の友」(OFFICE YURIA)、そして「カンゲキ」があります。もちろん一般の他の雑誌で役者さんや劇団が取り上げられることもあります。舞台とはまた違った顔が見られるのも魅力の一つです。
  • 澤田正二郎
    さわだ しょうじろう
    明治時代から昭和初期にかけて活躍した舞台俳優で、新国劇の創設者です。当時芸術性を重視していた演劇界に対し、観客を喜ばせることで演劇界全体を発展させるべきであるという演劇半歩主義を唱え、客にアピールできるリアルな剣戟シーンを取り入れました。「澤正」と呼ばれる大スターでしたが、若くして亡くなりました。大衆演劇の祖とも言われています。
  • 三度笠
    さんどがさ
    竹や菅(すげ)を編んで作った、てっぺんが平べったく大きく丸い笠を三度笠ということが多いのですが、本来の三度笠は三度飛脚(京都と江戸を月に三度行き来する飛脚)がかぶっていたもので、その頃はてっぺんが尖っていました。しかし江戸時代後期になるとだんだん深く大きくなり、現在連想されるような三度笠になりました。股旅物には欠かせません。
  • 三番叟
    さんばそう
    本来は能楽の「翁」という演目の中の舞踊で、歌舞伎において吉事の際に舞われるようになりました。 大衆演劇においても新春公演などで舞われることがあります。
  • 三一
    さんぴん
    貧乏な武士を揶揄する言葉で、年間の扶持(給金)が三両一分だったことからきています。「このドサンピンが」
  • 三枚目
    さんまいめ
    滑稽な役やコメディリリーフを演じる役者。歌舞伎においてこの役を演じる役者が、看板の三枚目に名前が書かれたことからこの名がつきました。二枚目についてはこちら
  • 時間
    じかん
    ここでは江戸時代の時間の概念について説明します。

    江戸時代の時間のしくみ

    江戸時代の時間は、一日を十二等分してはかります。ただし、これは一日をきっかり二等分するのではなく、昼間を六等分、夜を六等分します。なので、おなじ時刻でも、夏と冬では全く違うことになります。
    十二支式
    深夜の12時にあたる時間を原点として、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支の名前をつける方法です。この方式で「亥」の時間帯は「亥の刻」(いのこく)と言ってあらわします。この一刻(いっとき・いっこく)は二時間ほどですが、これでは不便ですので、細かい時間をあらわす時には4等分して丑一つ、丑二つなどといいます。いわゆる「草木も眠る丑三つ時」は丑の刻の三つですから、だいたい2時半から3時のあいだくらいです。正午というのも午の刻からきています。
    数で表す方法
    また、数で表す方法もあります。この方法は、まず日の出の時間を明け六つ(あけむつ)、日の入りの時間を暮れ六つ(くれむつ)とします。そこから次の「六つ」までを六等分し、「五つ、四つ、九つ、八つ、七つ」と数えていきます。春分・秋分だと、だいたい明け九つが正午、暮れ九つが午前0時になります。明け八つが午後2時から3時頃、つまり「おやつ」の時間です。

    時間の計り方

    安土桃山時代に機械式時計がヨーロッパから伝わっていましたが、庶民にとってはとても手に入るようなものではありません。そこで、時間ごとに鳴らされるお寺の鐘で時間を知りました。お寺では線香を燃やして、それがどれくらい燃えたかによって細かい時間を割り出して鐘を鳴らしていました。
  • 直参
    じきさん
    将軍に直接仕える武士のことで、旗本御家人を指します。
  • シケ
    しけ
    おくれ毛やほつれ毛のこと。色っぽさややつれを出すためにあえてつけられます。
  • しず
    大道具の一つで、動かないように固定するための重りです。
  • 時代劇
    じだいげき
    現在ではない時代を演じる演劇ですが、日本においては江戸時代を描いたものが時代劇と呼ばれることが多いです。明治から昭和40年代頃までは映画でも時代劇がほとんどで、テレビでも人気演目でした。大衆演劇でも人気であり、多くの演目はこの「時代劇」です。テレビや映画の時代劇と大衆演劇の時代劇の違いは、「チャンバラシーンで刀の音がしない」など意外な違いがあります。
  • 下座
    したざ
    座長大会における、世話役的な劇団のことを言います。
  • 下町かぶき組
    したまちかぶきぐみ
    松井誠さんによる、若手役者育成のための劇団プロデュース事業。2014年時点で5劇団が「下町かぶき組」を名乗っています。
  • 七三
    しちさん
    花道における一定の地点。花道上で舞台と揚幕までの距離を見たとき、舞台まで三、揚幕まで七の割合となる地点を指します。花道上で見得を切る時にはここで切られることが多いです。
  • 十手/実手
    じって/じゅって
    江戸時代の同心などが持っていた、手元が鉤状になった金属製の棒です。 同心は身分を証明するためにこの十手を見せることもあり、警察手帳と同じような役割を果たしました。 時代劇・大衆演劇などでは同心の手下である岡っ引きや目明かしも十手を持っていますが、本来は持つことを許されていなかったため、私物として持っていたようです。 ともあれ大衆演劇で「十手持ち」と言った場合には、岡っ引きや目明かしなどを指します。
  • 芝居
    しばい
    大衆演劇の「演劇」たるゆえんである、劇のことです。 様々な演目がありますが、多くは江戸時代を舞台とした時代物です。よく行われる演目については、演目豆事典をご覧下さい。もちろん新作作品も次々と生まれています。
  • 島流し
    しまながし
    江戸時代の刑罰で、八丈島や伊豆諸島などの島に追放することです。律令制度の時代には流罪と呼ばれていました。赦免される、または島脱け(しまぬけ、脱走のこと)することで江戸に戻ることもできましたが、こうした人は島帰り(しまがえり)とよばれました。
  • 清水次郎長
    しみずのじろちょう
    江戸時代末期から明治にかけて、駿河国清水港(現在の静岡県清水市)周辺を地盤とした侠客で、幕末期には討幕運動にも参加しました。子分の大政・小政、森の石松なども有名です。
  • 下手
    しもて
  • 砂切
    しゃぎり
    笛や太鼓などによるお囃子(おはやし)のことです。
  • しゃく
    長さの単位。おおむね30センチメートル程度で、明治時代になって30.303センチメートルと決められました。呉服については鯨尺や呉服尺といった単位もありますが、それぞれ長さが違います。
  • しゃく
    胸から腹にかけて起きる、激しい痛みを伴う発作。持病であることが多い。おおむね「持病の癪が…」と言って苦しんでいるのは若い女性です。
  • 襲名
    しゅうめい
    本来は役者が代々受け継がれた芸名を名乗ることです。○○代目と継承した代数をつけて呼ばれることもあります。このほか、大衆演劇においては座長に就任することも「座長襲名」といいます。この場合は名前を変えないこともある。どちらの場合も役者にとっては重要であり、後者の場合は劇団にとっても重要なこととなります。襲名披露公演や襲名記念公演という特別公演が打たれることもある、一世一代の記念行事です。
  • 重量
    じゅうりょう
    大衆演劇の舞台となる江戸時代に使われていた重さの単位には以下のようなものがあります。匁や貫は貨幣の単位としても使われていますが、やや扱いが異なります。
    匁(もんめ)
    およそ3.75g程度です。銀の重さとして使った場合には貨幣の単位となります。現在でも真珠の重さを量る場合にのみ使用されます。
    両(りょう)
    10匁、つまりおよそ37.5gです。
    斤(きん)
    16両、つまり約600g程度です。現在でも食パンの単位として使われることがありますが、この場合は一斤340gです。
    貫(かん)
    100両、つまり約3.75gです。現在でも一斗缶はこの単位を使っています。貨幣の単位の場合は銭1000文(実際には960枚)を指します。
  • 襦袢
    じゅばん
    和服における下着ですが、大衆演劇の場合には、肌にぴったりとした肉襦袢に刺青の模様が描かれた墨肉(すにく)が多く使われます。
  • ショー
    しょー
    大衆演劇の公演のうち、長い芝居ではない、歌謡ショーなどのステージを指します。踊りを中心とした舞踊ショーやミュージカル的なものもあります。公演が二部構成の場合は後半に行われることが多いです。三部構成となって最後に行われるショーはラストショーと言います。 ショーには大衆演劇ならではの衣装や演出もたっぷり組み込まれており、役者が客席を回り、握手をしてくれる事もあります。公演の中で、お客様と役者の距離が最も近づく時間でもありますから、お花などのプレゼントを渡すチャンスでもあります。1960年代頃から始まったと言われています。
  • 常打ち
    じょううち
    仮設ではなく、休演期間もなく、一年を通じて公演が行える劇場のことです。
  • 床几
    しょうぎ
    複数人がかけられる木製の腰掛けのこと。縁台。上に赤い毛氈(フェルト地)を敷くと、茶店っぽくなります。
  • 将軍
    しょうぐん
    江戸時代で将軍、将軍様と言えば、江戸幕府の長である征夷大将軍を指します。代々徳川氏が世襲し、初代家康から15代慶喜までの15人が存在します。民間では公方様(くぼうさま)等とも呼ばれます。
  • 小劇場演劇
    しょうげきじょうえんげき
    演劇のジャンルの一つです。1960代頃から発生したアングラ演劇の流れを汲む、小さな劇場を中心とした現代演劇です。テレビドラマや映画に出演する俳優や、脚本家・演出家にも出身者が多いです。大衆演劇とのコラボレーションもしばしば行われています。
  • 商業演劇
    しょうぎょうえんげき
    商業として行われる演劇。基本的に無料の演劇以外は、入場料をとるため全て商業演劇と言えるのですが、演劇界では大規模な興行会社による主催で、何日も継続して行われる講演をさすことが多いです。大衆演劇の役者さんが出演する商業演劇や、大衆演劇の役者さんや劇団が主軸になったものでも、商業演劇としての公演が行われることもあります。
  • 定式幕
    じょうしきまく
    芝居の開始時と終演時に用いられる幕。黒色・柿色・萌葱色(もえぎいろ)の三色縦縞の幕が多いですが、中村座では黒色・白・柿色を使用しています。歌舞伎幕とも呼ばれ、有名な永谷園のお茶づけ海苔のパッケージもこれをモチーフとしてつくられました。
  • 松竹新喜劇
    しょうちくしんきげき
    松竹芸能の傘下にある、大阪を基盤とする喜劇劇団。昭和23年(1948年)創設。名優藤山寛美の存在で知られます。大衆演劇とも共通する人情物を中心とする演目が多く、大衆演劇の関係者も数多く出演しています。
  • 証文
    しょうもん
    江戸時代における誓約書や契約書のようなものです。誓紙(せいし)とも言います。
  • 照明
    しょうめい
    大衆演劇の舞台には数多くのライトがあります。
    てんちゅう
    真上から照らすライトの事です。
    どんてら
    緞帳定式幕を照らすライトです。
    ホリゾントライト
    ホリゾント幕を照らすライトで、複数のライトが上下に設置されています。これで夕焼けや青空を表現したり、ショーの時に派手派手な背景を表現したりします。
    ミラーボール
    厳密にはライトではありませんが、ショーなどを盛り上げる派手な演出ができます。
  • 所作
    しょさ
    1. 身のこなし、しぐさ
    2. 舞台で舞われる舞踊のこと
  • ショー割引
    しょーわりびき
    芝居を見ずに、歌謡ショーなどのショーだけを見るお客さんへの割引サービス。行っていない公演や劇場もあるので注意が必要です。
  • 序幕
    じょまく
    芝居に置ける最初の
  • 女優
    じょゆう
    女性の役者さんです。だからといって女性を演じるとは限らないのが大衆演劇の女優。男性を演じることもあれば、女形の男性俳優と恋人同士になったりもします。女剣劇では文字通り主役でした。
  • 白洲/白州
    しらす
    奉行所において、奉行が訴訟を裁断したり、取り調べたりする場所です。白い砂利が敷き詰められているためこう呼ばれます。お白洲とも言います。
  • 仁義
    じんぎ
    侠客の世界において、通さなければならないルール。「仁義を切る」と言った場合には、「おひけえなすって!」等からはじめて、自らの出身と名前を紹介する、一種の儀礼を指します。
  • 新劇
    しんげき
    明治時代後期に島村抱月や小山内薫らによって創始された演劇の潮流です。西洋の演劇を翻訳して上演し、その影響は大衆演劇にも一部及んでいます。
  • 新國劇/新国劇
    しんこくげき
    大正6年(1917年)に澤田正二郎が創設した、新劇と歌舞伎の間を目指した劇団です。そのリアルな剣戟シーンは剣戟ブームを巻き起こし、剣戟劇団が多く生まれました。これら剣戟劇団は大衆演劇のルーツであり、国定忠治など、現在でも上演される題材を多く取り上げています。澤田の死後も島田正吾、辰巳柳太郎と言ったスターを生んで活動しましたが、昭和62年(1987年)に行われた創立70年記念公演をもって解散しました。
  • 心中
    しんじゅう
    二人以上の人間がともに自殺すること。江戸時代には身分差などの理由で心中を選ぶ恋人が多く、「心中天網島(しんじゅうてんのあみしま)」や「曾根崎心中(そねざきしんじゅう)」といった浄瑠璃・歌舞伎で取り上げられて大人気となりました。幕府ではこれを禁止しており、生き残った場合には厳しい処分が下されます。
  • 身代
    しんだい
    全財産のこと。破産すると「身代限り」といいます。
  • 新派劇
    しんぱげき
    明治時代前半に、川上音二郎などが開始した演劇の潮流です。歌舞伎のような「旧派」に比べて新しいということで、「新派」と呼ばれました。どちらかと言えば大衆的な路線をとっており、大衆演劇のルーツの一つとも言われています。
  • 心張棒
    しんばりぼう
    引き戸の木戸口などに立てかけ、戸が開かないようにしておく棒。
  • 簀の子
    すのこ
    劇場の天井のこと。音の反響をよくするため、簀の子状になっているためこう呼ばれます。ぶどう棚とも呼ばれます。何かをぶら下げる演出のため、もう一つ簀の子状の仮設天井をつり下げると、二重簀の子となります。
  • 関所
    せきしょ
    道にもうけられ、通行人をチェックする役所。江戸時代には通行手形と呼ばれる許可証がなくては旅行はできず、庶民は奉行所などに届け出て手形を受け取りました。一般に許可を得ることはかなり難しかったのですが、伊勢神宮に参る際にはほとんど無条件に許可されたそうです。 しかし侠客無宿人などはこうした許可を得られないため、関所の裏道などを通る関所破りが行われました。もちろん見つかった場合には死罪となる危険な賭けでした。国定忠治が捕らえられ、死罪となったのも、この関所破りの罪です。
  • 切腹
    せっぷく
    短刀で腹を切ること。江戸時代には処罰の方法として切腹がありましたが、武士にとっては首を切られる斬首よりも名誉が保たれる処罰であるという認識がありました。このため武士の意地を通すための切腹、等というのも芝居でよく見られます。処罰としての切腹などでは、首を切る介錯(かいしゃく)を行って、苦痛の時間を引き延ばさない事が行われます。
  • 世話
    せわ
    庶民のことを指し、庶民の義理人情が絡む演目のことを世話物(せわもの)と言います。舞台では庶民の家のことを言います。
  • せり
    せり
    舞台の床から、役者などがせり出してくる仕組みです。切り穴とも言います。花道の七三にあるものは、特に「すっぽん」と呼ばれます。
  • 全国座長大会
    ぜんこくざちょうたいかい
    昭和54年(1979年)に開始された、日本全国の大衆演劇座長があつまる座長大会。第二回の大会はNHK特集「晴れ姿!旅役者座長大会」として全国放送され、大衆演劇復活の呼び水となりました。それから30年以上、福岡県飯塚市の嘉穂劇場で毎年開催されています。昼の部と夜の部の間には、盛装した座長が飯塚市商店街を練り歩く「お練り」も名物となっています。
  • 千社札
    せんじゃふだ
    役者の名前や、それにちなんだ絵を描いた紙の札。江戸時代中期に自分の名前を書いた紙を神社や仏閣に貼付ける事が流行し、次第に木版刷りでこった図案が用いられるようになりました。よく使われる文字はかご文字・勘亭流等の江戸文字で、近年ではシールになっていることが多いです。一寸六分×四寸八分(58×174ミリ)の札を一丁札と言い、16丁札(395×530ミリ)のサイズまで色々あります。現在でも大衆演劇の役者・落語家などは千社札をよく作っており、劇団のグッズとして販売されることも多いです。
  • 千秋楽
    せんしゅうらく
    一つの公演先における日程の、最終日を指す言葉です。楽日(らくび)とも言います。大衆演劇の劇団はこの日の講演が終わればすぐ次の劇場に向かわなければならないので、公演中にも撤収作業が行われていることがあります。また最後の日なので、一種のお祭り的な状態になっていることもあります。
  • 先生
    せんせい
    演技指導などを行う、引退した元座長やベテラン役者のことを、劇団内部や関係者の方が呼ぶ呼称です。
  • センター
    せんたー
    専業である常設の劇場ではなく、温泉旅館・ホテル健康ランドに併設された劇場設備の総称です。 劇団関係者が同じ宿泊施設に長期滞在することになるため、自然と交流も深まるといいます。
  • 千両箱
    せんりょうばこ
    小判や一分金で千両を収納できるという箱です。小判が入ると一つあたり15キログラムほどになります。一部の博物館では実際に持ち上げることができるアトラクションもあります。
  • 千両役者
    せんりょうやくしゃ
    一年に千両を稼ぐと言われるほどの様を形容した、人気役者の意味です。
  • そで
    舞台の脇にある、出番を待つ役者が待機する小部屋です。舞台袖とも言います。舞台とは袖幕という黒い幕でさえぎられています。

参考文献

  • 「芝居通信別冊 大衆演劇座長名鑑2003」オフィス・ネコ(2003年)
  • ぴあ伝統芸能入門シリーズ「大衆演劇お作法」ぴあ(2004年)
  • 木丸みさき「私の舞台は舞台裏 大衆演劇裏方日記」メディアファクトリー(2014年)
  • 宮本真希「大衆演劇における『お花』とは何か―見せることの意味―」(2013年)
  • 鵜飼正樹「大衆演劇はグローバル化の時代をどう生き抜くか?」(2011年)
  • 「江戸時代の1両は今のいくら?―昔のお金の現在価値― 」 日本銀行金融研究所貨幣博物館