演目豆辞典

大衆演劇では様々な題材が取り上げられており、黎明期である江戸時代から、人気のある演目というのがいくつも生まれています。ここではそういった演目や題材について少しだけ説明します。もっとよく知りたくなったら、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。ただ、劇団ごとに演出や脚本がアレンジされていることもありますので、その違いを見極めるのも観劇の楽しさの一つです。細かい用語などについては大衆演劇豆辞典をご覧下さい。

切られ与三
きられよさ

伊豆屋の若旦那、与三郎は木更津の浜ですれ違ったお富に一目惚れしてしまう。お富も与三郎に一目惚れしたのだが、実は彼女は地元のやくざ赤間源左衛門の妾だった…。

もとは長唄の四代目芳村伊三郎が体験した実話で、ついで講談となり、「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」という歌舞伎の演目となりました。春日八郎の曲「お富さん」で、「死んだはずだよ」と言われるお富さんはこの作品のお富のことです。また、河竹黙阿弥によって、「処女翫浮名横櫛(むすめごのみうきなのよこぐし)」してリメイクされています。こちらの作品はお富が主役であり、展開も全く異なり、「切られお富」の名前で呼ばれています。また黙阿弥は「縮屋新助」と呼ばれるが遺伝的な作品も作っており、これも大衆演劇でよく演じられています。

  • 与三郎
  • お富
  • 赤間源左衛門
  • 多左衛門

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