旅芝居女優名鑑第8回座長藤間美香~花組むらさき~フォトコレクション(6/6)
写真で綴る藤間美香コーナー。これまでカンゲキで取材させていただいたものから2022年4月の「美香祭り」まで一挙公開!
カンゲキバックナンバーから
お芝居「太助を夢見る男」
お芝居「お銀片割れ月夜」
お芝居「母恋鴉」
ラスト舞踊「瞼の母」
関西大衆演劇親交会 年忘れ座長大会2018
「親交会の公演は、先輩ばっかりで緊張しますね。若手大会はまだいいんですけど、それでも会長先生(里美要次郎・里見劇団進明座総座長)と一緒に出るのは緊張します。人見知りがバレないように大人しく過ごしています(笑)」(美香)
「美香祭り」
2022.4.23
鈴成り座
開演前の楽屋にお邪魔しました^^
ミニショー
お芝居「中山七里」
「美香祭りは自分の好きなことをさせてもらいます。股旅のお芝居はまだまだ苦手なんですけど、昔ながらのお芝居が好きなので演じていて楽しいです」(美香)
美香祭りの目玉?!
子役・丸くん大活躍
「自分の祭りには必ず弟(子役・丸(まる))に出てもらうんです。普段は学校があるので出られないから、この機会にちょっとでも出てもらいたい。
子役の役ではなくて、普段やらないような役を演ってもらいます。お客様も知っていて、楽しみにしてくれているんですよ。今日の丸くんは用心棒です(笑)」(美香)
舞踊ショーピックアップ
取材メモ
美香座長の「ちびっ子小劇場」の思い出
子役時代、「ちびっこ小劇場」と銘打った特別ショーをやっていたそう。
幕間に「国定忠治」や「瞼の母」などの名場面を、のぼる座長と美香座長だけで演じるというもの。想像するだけで可愛らしくてウルウルしてしまいます。素敵なショータイムだったことでしょう。
美香座長自身も「ちびっ子小劇場」が大好きで、だからこそ、弟の丸くんにもそういう機会を作ってあげたいと言います。
そう、昔、父からお芝居の言葉の意味を1つ1つ教えてもらったように…。
子供の頃、舞台袖から夢中で観ていたお芝居と父の姿が、心の中に鮮やかにあり、それが役者・二代目藤間美香の大きなエネルギーになっているのだと、思いました。
プロフィール
1996年11月15日栃木県生まれ、兵庫県育ち。初舞台は3歳。
2013年に芸名を「彩姫(あやひめ)」から祖母の名を受け継ぎ「二代目藤間美香」を種名。
2014年に花形、2019年2月に座長に昇進。
兄・三代目南條のぼると二枚看板で劇団を牽引する。
亡き父(二代目南條のぼる)から受け継いだお芝居を大切に、立役から女房役、三枚目まで幅広くこなす。舞踊でも同様、曲ごとに全く異なる多彩な見せ方で、同性のファンも多い。
舞台以外の趣味はテレビ鑑賞。ドラマは録り溜めて一気に見る主義。
劇団情報
花組むらさき
初代・市川人丸が創立し、南條す丶む(現組長)が受け継ぐ。 昭和62年(1987)年に、長男の二代目南條のぼるが座長を襲名、 「市川ひと丸劇団」から「劇団むらさき」となる。 平成19年(2007)年に二代目南條のぼる座長が急逝、 長男の獅子丸が三代目南條のぼるを襲名。 座長を中心に若い力で伝統を担う。 その後、二代目藤間美香が座長襲名。 令和3(2021)年9月、三代目南條のぼるが座長襲名10周年を迎える。