一見劇団密着取材!一見好太郎座長インタビュー
昼夜お芝居替えで挑んだ浪速クラブ公演
ここぞという時のお芝居「刺青奇偶」
今日はありがとうございました。まずは今日のお芝居についてお聞かせください。一見劇団でも長くやっておられるお外題と伺いました。
毎月ではないんですけど、ここぞという時にやってますね。じっくり見てもらいたいお芝居です。今回は沢田ひろしさんがゲストに来ていただいて、初めて共演させていただくことが出来ました。
お仲を演じるにあたって大切にされていることはどんなことでしょうか。
難しい役なので、映像を見たりして自分なりに考えてます。仕草とかは映像で勉強させてもらってますね。
このお芝居でお好きなところは?
序幕の、お仲が半太郎に畳み掛けられて、お仲の気持ちがどんどん半太郎に惹かれていくところや、やはり刺青を彫っているところが見せ場でしょうね。最後お仲はどうなるのか、うちの演じ方では、お客様の想像にお任せしますという風にしています。
関西公演の集大成
3年ぶりの関西公演でした。
はい、来れて良かったです!
大阪のお客さんの話で、年数が空いてしまうと離れてしまうって聞いていたんです。
さらにコロナ禍でいろんな規制が増えてきて、お客様も見づらい・来づらいということもある中でも、すごく盛り上げてくださいました。
高槻千鳥劇場から八尾グランドホテル、浪速クラブと3ヶ月回らせてもらって、今月はその集大成になったかなって。最後に各地から皆さん集まってくださったかと思います。
「来年も」の声が飛んでいましたね。
本当に、次はあまり間隔が開かずに来れたら嬉しいですねー。
座長大会のお芝居も普通に出来るのが強み
浪速クラブでは毎日昼夜お外題を替えての上演で、ご覧になられた方から高い評価を得られていました。
僕自体が芝居が大好きなんで、それにみんなを付き合わせてしまうこともあるんですけど、大衆演劇は芝居ありきですから、うちはそれを大事にしてます。ストーリーがしっかり作られたものを、みんなできっちりやる。
そこに一見劇団らしさがあるように感じます。
大衆演劇のお芝居って全部似てると思うんです。その芝居を、時折アレンジして一見劇団だったらこういう風に出来るよとか、もちろんオリジナルのもあります。
うちは人数が多いんで、座長大会で演るような芝居でも普通に出来るというのが、強みですね。
「もっと楽しませんかい!」
今の悩みと言えばどのような?
うーん、今はないですね。
ないですか?
1年前、大夫元(母・紅葉子)が亡くなった時が一番不安でした。でも今、劇団みんなでそれを乗り越えて、一丸となっている今が一番いいのではと…。みんなが日々母を思いながらやっていると思います。
今も舞台袖に大夫元の椅子を置いておられていますし、月の御命日には必ず思い出のお芝居を上演されたり、大切にされています。その都度、どうしても悲しくなってしまうこともあるのでは。
もちろんあります。でも、母が楽しませることが好きだったので、母が生きていたら『もっと楽しませんかい!』って言うでしょう。
大夫元は役者の家系ではなく、一般家庭出身です。劇団を引っ張る才覚などは、どこで培われたのでしょうか。
わからないですねえ(笑)。商売人の家に生まれで、人と接するのが好きだったので、向いてたんじゃないかなと思います。あとは、とにかく楽しいこと、楽しませるのが好き。それじゃないでしょうか。
今日のラスト舞踊の衣装も、大夫元のデザインでしたね。
そうです。
それぞれ背番号が付いていて、確か適当に付けたと言っておられたかと思いますが…
はい、母がみんなに「好きな番号を選びなさい」って。
座長はなぜに9番を?
僕は残り物でいいって言ったらこれでした(笑)。
舞台が終われば「無」?!
舞台以外でハマっていることがあれば教えていただけますか。
うーん、ハマってると言うほどのものはないですね。ゲームも携帯ゲームをやるくらい。テレビも見ないですし。
どんなゲームを?
普通にナンプレとか、パズル系のゲームですね。気分転換にやってます。
オフの時は何を。
完全に『無』になります。舞台が終わったら1回りセットして、何にも頭に入らないくらい無になるんです。声かけられても、わからないくらい。
で、明日になったらまたスイッチが入ります(笑)。
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プロフィール
一見劇団座長一見好太郎
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