カンゲキトピック森川竜馬劇団なにわの真ん中芝居のまちで特別公演!
2020年12月、森川竜馬劇団が、なにわの繁華街のど真ん中「道頓堀ZAZA」にて自主公演を開催。「お芝居中心」と銘打っての公演は毎日昼夜でお外題替りなど、盛りだくさんの2週間。カンゲキでは「竜馬の日」をレポート。お芝居は特選狂言「人斬り林蔵」!
竜馬の日
特別狂言「人斬り林蔵」
あらすじ
上州は上尾宿。 上尾一家の林蔵が、島送りの刑から10年ぶりに帰ってきた。 かつては界隈を仕切っていた上尾一家だが、林蔵不在の間、屋根屋正五郎が幅を利かせるようになり、今では子分は玉造の勇造がただ1人。最後の縄張りまで奪おうとする屋根屋一家に、必死で抵抗していた。
林蔵の帰りを喜ぶ勇造。そこへ屋根屋一家が襲いかかる…。 1幕4場の重厚な時代仁侠劇。「人斬り林蔵」の異名を真価を発揮する壮絶な立ち回りが見どころです!
主な配役
序幕 上尾宿はずれの茶店
第2場 上尾一家~第3場 清水次郎長一家
「雪がちらつくこの季節、ひとえの着物ただ1枚。この合羽をまとうがいいぞ…」
「興津の方から陸づたいに」 「なら入れ違いになっちまったか」
「ドスを持ってふらつくようじゃあ、年はとりたくねえものでござんすね…」
大詰め 上尾一家
「お千代のためにお蝶が作ったこの着物。お前さんの手から着せてやりなせえ」
「人斬り林蔵。惜しい男をなくしたな…」
カンゲキ的見どころ
2019年5月号の劇団旗揚げ取材のインタビューで「演ってみたい役は?」と尋ねた時の竜馬座長の答えがこの「林蔵」でした。
「『人斬り林蔵』は森川劇団の大事な1本。頭の中でずっと描いていますが、まだ今じゃない。師匠が演っているのを見ていましたから、おいそれとは出来ない」(竜馬座長)
それから1年、森川竜馬劇団の大事な1本として上演。
竜馬座長演じる林蔵は、子分を思いやる気持ちが丹念に表され、それゆえ悲しみからブチ切れる瞬間が凄まじい迫力に。
血と水にまみれての立ち回りに客席からも声が上がりました!
舞踊ショー(メンバー紹介)
座長 森川 竜馬
座長 森川竜馬 座長 森川竜馬 座長 森川竜馬
劇団メンバー
ゲスト
取材トピック
竜馬座長がこぶしを挙げるとこんなコールが・・・
舞踊ショーで座長がはける時にも「よいしょー!」
声を出さずに一緒に手をあげるだけでもストレス発散、楽しくなること請け合い。
初めての方もみんな一緒に「よいしょー!」(たのしーッ)
劇場紹介
ここは大阪市中央区道頓堀。
かつての芝居小屋が立ち並ぶ界隈にライブ・エンターティメント「道頓堀ZAZA」はあります。
かつてお芝居のまちとして賑わった時代、道頓堀五座の1つである「中座」の跡地が、この「中座くいだおれビル」で、上方芸能文化の歴史的スポットなのです。
「10月には劇団雪月花さんも公演をしてくださいました。今後も大衆演劇の劇団様に使っていただけたら」とZAZAの今井隆彦さん。
地下鉄なんば駅から歩いて5分とアクセス良好。これからも芝居町での大衆演劇興行、楽しみにしいます!
プロフィール
劇団情報
森川竜馬劇団
2019年1月、大衆劇場仏生山にて旗揚げ。 森川劇団で副座長として活躍した森川竜馬座長。 老舗劇団で会得した芝居や諸芸の伝統を大切にしながら、時代の変化にも応え、お客様を楽しませる舞台を目指す。
森川竜馬劇団公演予定
劇場情報
道頓堀 ZAZA
大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-21中座くいだおれビル地下1階