KANGEKI2021年12月号Vol.64

木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第11回寿かなた~劇団寿~後編(2/4)

劇場:スパリゾート雄琴 あがりゃんせ
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇! 第11回 寿かなた ~劇団寿~ 後編(2/4)

かなたの再デビューは平成30年4月、なんと筆者にいる「あがりゃんせ劇場」であった。

筆者と女優は初対面である。お互いの自己紹介のあと、筆者は思った。
「この女優。太っている」

舞台の女優は、芝居も踊りも緊張していて、こちらにまでその緊張が伝わってくる。 しかし、新鮮だった。

そして、恵のデビューから4年の時間が経過して「劇団寿」は、令和3年10月に再びあがりゃんせ劇場に乗っている。

今度は、寿かなたは、やせて、いい女優になっている。 舞台の芝居も踊りも自信に満ちている。 いまや「劇団寿」のトップ女優となっているのだ。

寿かなた (2020.6.19 あがりゃんせ劇場)

筆者は彼女と立ち話をした。

「今、エッセイを書いているけど、君はまるでジェットコースターにのっているような人生だね」

「そうですね。まさに波乱万丈でした。だた3年が節目になっているような、神様の筋書きですね」

「なるほど。伍代劇団に3年、アルバイトと看護助手で3年、そして受験勉強で3年、看護師で3年やったね。しかし寿に入って4年目になろうとしている。神様の筋書きがかわったということか。ここには長くなりそうやね」

「そうですね。ここ(劇団寿)で役者として有名になりたいと思っています」

「看護師免許をもった大衆演劇の女優ということで全国でも珍しい。十分有名になる要素はあると思いますよ。後は、他の女優にない、何かをもてば…」

劇団寿の舞台で大入りの手打ちを任された筆者 (左より2番目)

さて、座長の寿翔聖に「寿かなた」にどうなってほしか、訊いてみた。

「大衆演劇の『寿かなた』のような女優については、まずは『個性』が一番ですね。 芝居についていえば、立ち役であろうと、女形であろうと、老けであろうと、今以上に与えられた役に磨きをかけてもらいたい。

また、踊りについては、かなたらしさを忘れることなく、けいこにけいこを重ねて、舞踊で舞台を引っ張ってくれるような女優になってほしい。 要は、芝居でも舞踊でも、引き出しの多い女優になってほしいということです」