KANGEKI2022年5月号Vol.68
訃報都京太郎様ご逝去
2022年4月、都京太郎(みやこ きょうたろう)様が、ご逝去されました。
享年54歳でした。
役者の家系に生まれ、16歳の時、司京太郎の名で初舞台。平成元(1989)年5月、「司京太郎劇団」の名で旗揚げ、弟・三条すすむ(劇団武る座長)や妹・愛京花(長谷川武弥劇団総座長)、藤乃かな(元劇団都座長・現在フリー)らとともに、全国の劇場やセンターで公演し、人気を博しました。
2008年4月、都京太郎と改名。劇団名も都京太郎劇団と改められました。劇団を後継に譲り、一時期、病気治療のため舞台から離れましたが、2015年に「劇団武る」の応援として復帰し、数多の役どころをこなしておられました。
親分役では、歩き姿だけで「その時代からタイムスリップしてきたかのような錯覚」に陥るほどの渋い魅力。
眼光の鋭さは、たとえ動きの少ない場面でも凄味があり、まさに熟練の技でした。
カンゲキスタッフも何度かお話しさせていただきましたが、優しく紳士的でチャーミングな方でした。
在りし日の故人を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。