お芝居小屋探訪其の二十五楽笑演劇殿食も充実!至れり尽くせりのお芝居空間
JR久留米駅から西鉄久留米行きのバスに乗り「六ツ門・シティプラザ前」で降りて徒歩3分(余裕があれば散歩がてら歩くのもおすすめ。15分ほどで到着。タクシーならば5分程です!)。
久留米市内最大の繁華街「文化街」に面する建物の、大きな赤い梁と写真付き看板が目印です。
開業は2018年5月31日、元はキャバレーだったスペースを改装して作られたそう。
今年3年目を迎え、地元の方の憩いの場所として定着した久留米唯一のお芝居スポット。 ではではこれよりずずいと場内へご案内~!
目次
1.建物エントランス
2.受付エリア
3.劇場内
4.売店
5.インタビュー
常にお客様に寄り添って。
あったらいいなと思うサービスをどんどん実行!
オーナー 只隈鯉江(ただくま りえ)さん
今日はどうぞよろしくお願いします。まずは劇場を開くことになったきっかけを教えてください
知人に誘われて初めて大衆演劇を観たのが2018年です。最初は全然乗り気じゃなかったのに、すごく感動しまして(笑)。
親子の愛を描いたお芝居で、人として大事なものを忘れていたことに気づかされたと言うか…とにかくものすごーく心に入ってきて、大泣きしました。今でもあれは何だったんだろう?って感じですね(笑)。
初めて観た時の衝撃、よーく分かります(笑)
そこからこの世界が好きになって、劇場を作ろう!と思い立ったものの、全くの素人なので、背景幕1枚どこで買ったらいいのかもわからず、色々な人に教えてもらいながら進めていました。
やはり物件探しが大変でしたね。天井の高さがあっても横幅が足りないとか、すごく良いスペースなのにエンタメをやっては行けない場所だったり。
ここは遅い時間でも音を出してもいいので、劇団さんがゆっくり群舞の稽古とかが出来ると言ってくださるのでよかったです。
普段の劇場の様子を教えてください。お客様は地元の方が多いですか。
そうですね。この近辺で、自転車や歩いて来られる方もいらっしゃいます。
劇場の宣伝はどのように?
人が集まるようなところ、例えばスーパーの休憩スペースにチラシや無料券を持っていったり、駅でチラシを配ったりしました。地元の新聞に載せてもらったのもありがたかったですね。
舞台ではなくお客様の表情を見ている
「劇場のここが自慢!」を教えてください
えーと、何だろう?(笑)
私たちもお客さんとして劇場に行きますので、お客さんがしてもらって嬉しいことをどんどんやろうとしているところでしょうか。
うちはお客さんの名前をすぐ覚えたり、すごくフレンドリーなんです。
開演中は舞台じゃなくて、お客さんの表情ばっかり見てます。「あの人喜んでるね、こういうのがが好きなんだなあ」とか、寒そうにしている人がいたらブランケットを持っていくとか。常にお客さんの気持ちになって寄り添うようにと、スタッフにも言ってます。
スタッフは全員女性なのですね。
はい。うちは棟梁がいません。そのぶん、女性にしかできないこと、女性ならではのことを頑張る。
例えば、劇場の場合、劇団さんにご飯を出さないですよね。うちは出すんですよ。全部手作りです。
書き出しがいつも丁寧で美しいですね
ありがとうございます。パソコンで作るより手書きの方が大衆演劇らしいと思って、スタッフが頑張って書いてます。
フードメニューが充実していてどれも美味しそうです。オススメの一品は?
おにぎりがよく出ますね。地元のお米を使って美味しくなるように炭酸を入れて炊いてます。お持ち帰りをされる方も多くて、昨日も夜に20個くらい出ましたね。あとはカレーも人気です。全て手作りです。
コロナを超えて…周りがやめるからこそ、やめない
劇場オープン以来、ご苦労もあったと思います。特にコロナ禍では悩まれたのではないでしょうか。
劇場はお金があれば建てられますが、続けることが難しいですよね。
正直やめてしまった方が楽かもと思ったことは何度もありましたが、お客さんの笑顔でなんとかやって来れました。
コロナ禍の時も、この機会にやめてしまおうかと…でも、お客さんが『ここに来るのが楽しい。嫌なことを忘れられる』とおっしゃるのを聞いて、心に決めました。『みんながやめていくからこそ、私はやめない』と。
スタッフの皆さんも不安だったと思います。
スタッフはアルバイトで6人います。他のところが休業したり閉業しても、うちはやめないから不安がらなくていいよと言いました。
『こういう時だからこそ頑張ろう、劇団さんが働きやすい環境づくりをしよう』
これもいつも言っていることですが。
お客さんが少ないからこそ劇団を盛り上げたい。
お客さんが少ない時、うち、まかないご飯が良いんですよ(笑)。こんな時こそ、美味しいものを食べてもらって元気になってもらいたいから、とんかつやカツ丼を作って『コロナに勝つよ!』って(笑)。
周辺のおすすめはスタッフに聞いて!
久留米のお土産やおすすめスポットを教えてください
はい、そういうこともぜひスタッフに聞いてください!
もつ鍋が食べたいとか、焼き鳥、ラーメン、甘いのがいいとか、お客様の好みをお聞きしてお伝えしています。
お土産は明太子や久留米ラーメンの詰め合わせなどを買われる方が多いですね。スウィーツ系がよかったら、お店の電話番号を教えますし、予約が必要なものでしたらそれもさせてもらってます。なので何なりとおっしゃってくださいね(何とありがたや~!)。
今日は本当にありがとうございました!最後にこれからの夢をお聞かせください。劇場としてやってみたいことなどありますか。
来年くらいになると思うのですが、次のことを考えてます。まだ詳しくは言えなくて決まったら発表しますので、ご期待ください!
6.基本情報
楽笑演劇殿
〒830-0017
久留米市日吉町13-14
ウルトラビル3階
JR久留米駅から徒歩15分
タクシーで約5分
電話:0942-50-0370
座席数
約200席
開演時間
- 昼 12時開場 / 13時開演
- 夜 17時開場 / 18時開演
休演日
毎月異なりますので劇場にお問い合わせください。
料金
- 大人: 1,900円
(前売り1,600円) - 小学生以下:1,000円
- 団体(10名様以上):1,500円
- 団体(20名様以上):1,400円
- 舞踊ショーのみ:1,000円
電話予約
座席・お弁当の電話予約可能。
(飲食の持ち込みはご遠慮願います)
SNS(最新情報はこちらでチェック!)
7.最寄駅からのアクセス
取材メモ
劇場入り口に手指の除菌液のボトルがずらり。
なんでこんなにあるのだろう?お客さんが持ってこられたのかな?と思いきや:
「除菌液でも人によって合う合わないがあるんですよ。お客様の中にはアレルギーの方もいらっしゃるので、皆さんに合うものを揃えたらこんなになりました(笑)」と只隈さん。
1人1人のために揃えられた消毒液。楽笑スタッフの並ならぬ心遣いにジーンとしました。
もう1つ心残りは人気のおにぎりを食べ損ねたこと…次行く時は絶対!笑
皆さまもぜひ!