読者投稿第17回人生最期にやりたいこと、それは桐龍座恋川劇団を観ること
ペンネーム:ゆいさん
もう15年ほど前、二代目恋川純座長がゲスト出演した舞台を観たのが最初だったかな?二代目がまだ16歳くらいだったと思います。
「すごい上手な子や、大衆演劇の枠を超えている!」と思い、桐龍座恋川劇団を観に行くようになり、毎回必ず満足を与えてくれる恋川の舞台に、ハマったハマった。
今日はお昼の部だけにしようと思っても、見終わったあと、やっぱり夜も観たくなって残ることもありました(笑)。
二代目が女形で「釣り忍」を演じた時、ものすごく感動して、これは絶対ブログに書かねばと、帰りの電車の中で忘れないうちにノートに書いて、帰ってから写真をパソコンに移して、夜中までかかってブログを書いて、次の日もまた劇場へ行く。そんなことを毎日のようにやってました。
舞踊も大好き。曲に命を吹き込むような二代目の舞踊。
「翼をください」「ファイト!」など、観るたびに心が震え、二代目の舞台への強い思いに打たれます。
恋川劇団はもちろん、大衆演劇を観て、笑って、泣いて、元気をもらって、たくさんの人と知り合って。
最初は全然使いこなせなかったカメラも覚えて、ブログを書くためにパソコンを覚えて…と、私の人生は大衆演劇とともにあると言っても過言ではないです。
そんな私がこの3年間、全く劇場へ行かなくなりました。
理由はコロナ。孫の面倒を見るために、絶対にかかってはならないから。
そうして家にこもっているうちに、体力が衰え、伝い歩きをしないといけないほどヨレヨレになり、さらに血液検査の結果、膵臓癌の宣告。ありえない数値でした。
3月。CT検査の結果を聞く前、私は覚悟して考えました。これが最期なら何がしたいか。浮かんだのは「恋川劇団を観ること」でした。
最期に、二代目の舞台が観たい。
入院前に好きなことをして、あとは流れに任せよう!
腹をくくって検査結果を待ちました。すると…脂肪肝も消失、胆嚢に結石ありだけど、病変無しと!
4月、知り合いに助けてもらいながら行った四日市のおふろcafe湯守座。3年ぶりに観る恋川劇団の舞台は、まさに活を起す世界でした。
止まっていた脳ミソも、ヨボヨボ歩きも、声の張りも全て回復。 ウソみたいな本当の話です。
しんどいからと言ってずっと引きこもっていたらあかんかったんや…と、心から思いました。
これからもいろいろあるだろうけれど、大衆演劇で元気をもらい、観劇友とともに、笑って泣いて、乗り越えたいと思います。
恋川劇団最高!
大衆演劇最高!
ゆいさま
投稿ありがとうございます!
びっくりしました。そんなことがあるとは…
回復されて本当に良かったです。どうぞ気をつけて、無理なさらないようお過ごしくださいね。
「人生とともに大衆演劇がある」、本当にそんな感じがします。
劇場へ行くのは単に観劇するだけではなく、道中運動になりますし、ゆいさんがおっしゃる通り、人と知り合う機会や、カメラや携帯の操作を覚えたり、人に伝えるために文章を書いたり。毎日忙しくも充実しますよね。
また、舞台の上の人たちとともに年を重ねてゆけるのも大衆演劇ならではで…。
今回の取材させていただいた舞台でも、二代目の渾身の舞踊に沸きました。なかでもジオラマ舞台「梅川忠兵衛」の人形ぶりは、まさに「曲に命を入れる」舞踊でした。
今月の劇団プロフィールDVDには、特別映像として、二代目恋川純座長の舞踊「ファイト!」が収録されていますので、楽しみにご覧くださいませ♪
ブログもまたぜひ読ませていただきたいです!
カンゲキスタッフ