お芝居小屋探訪其の二十九大阪風竜座（大阪市平野区）広々舞台に食堂も併設！オーナーは森川竜馬座長

大阪全域で探していて、たくさん足を運んで、内覧もしましたが、条件が合わずなかなか決まらなくて。最後に見つかったのがここで、一目惚れでした。

建物の2階なののがネックなんですが、十分な広さがあって、駅から徒歩2分でアクセスも良いです。

平野区は大衆演劇の劇場がないエリアなんですが、平野区から見に来てくれてるお客様がたくさんおられるのを知っていたので、その方がたが喜んでくれるかなと思いました。

元は漫画喫茶だったそうです。でも何もないスケルトンの状態で入居したので、間取りも全て僕が考えたんですよ。

舞台の高さを確保するために天井もぶち抜き、断熱剤も入れました。工事が夏だったので（暑くなることに）気づけてよかったです（笑）。

そうなんです。そこ、大事やと思って。お客様が来られる時は1人ずつでも、お帰りになる時はどっと帰られます。コロナのこともあるので、お客様同士肩と肩がぶつからないように、余裕を持って出て行ってもらうために考えています。

はい。『あったらいいな』と思っていたことを詰め込んだ劇場ですね。

お手洗いも男女1つずつだったんですが、女子トイレを3つに増やしました。

いずれは階段に昇降機を付けて、車椅子の方にも来ていただきたい。それを見越して、トイレも先にバリアフリー対応にしています。

周囲にお昼ご飯を食べられるところが意外とないんですよ。飲み屋さんはあるんですけどオープンが夕方ですから、昼間の食事スポットとして利用いただければと思います。

食堂は11時オープンなので、開演までここで過ごしてもらうことも出来ますし、お昼の部が終わってからでもここでご飯を食べていただけます。

ステーキ丼や四元豚のとんかつなどですね。僕が仕入れから調理の仕方まで全部、スタッフに教えてます。（竜馬座長の料理の腕前はプロ級なのです！）

全員で8人で、シフトを組んで、お昼は2名、夜は1～2名で対応しています。

席数を増やしたい気持ちもありますが、お客さんが見やすい・移動しやすい・疲れないのが一番ですから。座席の間を詰めてしまうと、お手洗いに行くのも前後の人に気を遣っちゃうでしょう。

そうです。背景幕や舞台道具はプロの方に作ってもらいました。僕は結構器用な方なんですけど、やっぱり見栄え重視で、プロの方にお任せしました。あとは壁や床の模様も、それぞれの空間で違うように考えています。

新聞の折り込み広告や、ポスティング、あとはやっぱり口コミですね。

チラシを持って帰ってもらって、その方から聞いたよ～って来てくれてます。それがどんどんプラスになるように、そのために僕ら劇団が頑張ること。よい舞台を見せることが一番だと思います。

はい。そのためにスタッフを2ヶ月かけて教育しました。お客様に対して丁寧な応対ができるように、マニュアルも作っています。

やはり地域の方に応援してもらえるような劇場にしたいですね。遠征の方や大阪市内のお客様も地下鉄の駅からすぐなので、気軽に来ていただいて、大衆演劇ファンと地域の方に集まってもらえるスポットにしたいです！