KANGEKI2023年1・2月合併号Vol.75
舞台裏の匠たち第7回着付け師・大門良美さん(6/6)
着付け師の仕事現場密着取材!
この月はお弁当の手配も良美さんが担当していました。着付けしながらも「お弁当は26日に20個ですね!」と声に出して確認。手も頭も同時に回転する姿は、楽屋のスーパーバイザー!
取材班から、最後の質問をしました。
良美さん、着付けとは?
良美
着付けとは?ですか…。思いやり・機転・感謝ですね。私の想いを着付けとして、形にしてます。私の主観ですが、【普通=埋れる】【目立つ=突出】。突出するよう、一生勉強していきたいと思います。
取材後記
ずっとブログを拝見していた大門良美さん。くすっと笑わせるユーモアと、丁寧な人柄の伝わってくる文面に、どんな方だろうと想像を膨らませていました。実際にお会いした良美さんは、声がふんわり柔らかく、こちらの気持ちもふわーっと優しくなるような方でした。インタビューが力也さんのことに及んだときは、「すぐに泣いてしまうんです」と目を潤ませて、話してくれました。深い深い愛の中に、ずっと生きておられる人だと思いました。
役者のパートナーかつ、ご自身が役者でない方の場合、その仕事ぶりが表に出ることはほとんどありません。けれど舞台で咲く花にとって、楽屋で休まず動き続ける、その人の手が水であり、土であると感じました。
劇団情報
劇団朱光
東京大衆演劇協会所属劇団の中でも唯一の、女性座長が率いる劇団。 特にお芝居を重んじ、日々稽古に励んでいる。
座長水葉朱光の独特の感性は、芝居と舞踊ショーを魅力的なものとしている。 さらに水廣勇太・水城舞坂錦両副座長をはじめとする有望な若手たちが、舞台に力強いダイナミックさを与える。
2018年に創立15周年を迎えた。