KANGEKI2021年1月号Vol.54
追悼・津川竜総座長(剣戟はる駒座)~2020年に旅立たれた方を偲んで~
去る令和2年10月22日
剣戟はる駒座 総座長 津川竜さんが永眠されました。
51歳でした。
生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます。
劇団創設者・総座長として、人情劇から喜劇まで華やかで艶やかな舞台を、みごとに演じる傍ら、楽屋ではいつも穏やかで 温かい笑顔で迎えてくださいました。
機械にも強く、音響や照明などの設営も自ら手がけ、お客様のために心尽して準備される姿が印象的でした。
目の前にある「見えること」だけでなく、「見えないこと」の大切さを教えてくれた津川竜総座長。
故人を偲び謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
カンゲキ編集部一同
2020年に旅立たれた方がたを偲んで
2020年 長きにわたり旅芝居の世界を盛り上げ、支えた方がたが 旅立たれました。 かつての輝ける日々に思いを馳せ、改めて追悼の意を表します。
橘魅乃瑠さん(劇団炎舞 ボス)
2020年6月7日
お芝居では骨太で迫力ある演技で唸らせ、舞踊ショーでは得意の歌とジョークでいつも客席を沸かせておられました。明るく屈託のない人柄で、お客様からも役者仲間からも「ボス」と呼ばれ 親しまれていました。
森本利雄さん(大和興行代表取締役会長)
2020年7月9日
70年の伝統を誇る新開地劇場の劇場主として、また関西大衆演劇親交会の会長として長く大衆演劇の興隆に尽力され、多くの演者を育てられました。毎年12月に開かれる冬華祭では、演出を手がけられるなど多彩な才能を発揮されました。
月城小夜子さん(劇団獅子)
2020年7月20日
松竹新喜劇の女優として、娘役から三枚目までこなし「女藤山寛美」と称されました。その後 旅芝居の世界に転身。「樋口次郎劇団」「劇団武る」を経て2018年からは「劇団獅子」で活躍、持ち前のユーモアセンスとベテランの芸で ファンはもとより役者仲間からも慕われました。