清水ヒカリ座3周年座長大会市川良二座長新村直彦社長インタビュー
清水ヒカリ座社長
インタビュー
好評だったインバウンド
劇場から響く声で町が活気づく
3周年おめでとうございます!今日のお芝居はご当地の次郎長もので、良いですね。
はい、清水は次郎長の地元なので喜ばれます。
3年間を振り返って、やはり一番大変だったのはコロナの時でしたか。
そうですね。大変でしたが、劇団さんが頑張ってくださって、何とかここまで来れました。学ぶこともあり、逆に自信がつきましたね。コロナを乗り越えられたんだと。
うちは旅行会社もやってまして、コロナになる前は、インバウンドで外国のお客様がたくさん来てくださっていたんですよ。めっちゃ反応が良くて、これはいけると言っていた矢先に、コロナになってしまって。
今は海外からの呼び込みは厳しいですが、コロナを抜けたら先は明るいかなと思っています。
それはすごいですね。外国のお客様に喜んでいただくにはどのような工夫をされていたのでしょうか
お芝居は言葉がわからないので、舞踊ショーだけ見ていただいています。その際、劇団さんにも相談して、例えばお芝居がかった舞踊をしていただいたり。特に立ち回りを入れるとすごくウケますね。
お客様がもっと増えれば、また全然違う展開ができると思います。
これから4周年、5周年を目指して、何か企画されていることや抱負をお聞かせください
まだまだ大衆演劇はこれからだと思っています。全くの素人で何もわからないまま始めましたが、介護事業と旅行事業をやっているので、それぞれうまく活用できるようにしたいです。介護事業所からもが観にきてくれて、喜ばれますね。
こうして商店街の中を役者さんが通る風景も楽しいですね。
劇場から声がバンバン上がるでしょう。『うるさい』と苦情を言われると聞きますが、ここでは逆で、これが良いと言ってくれてます。まちが活気づくって。ありがたいですよね。
下座劇団千章
座長インタビュー
清水にちなんだお芝居をお届け
お昼の部お疲れ様でした!このお芝居は今日のために作られたのでしょうか。
もともとこういう相撲取りのお芝居があって、それを役者に書き換えたんです。ここが清水だからやっぱり次郎長が出てくるのがいいかなと思いまして。
配役もどなたもぴったりでしたが、これも座長の発案でしょうか。
はい、そうです(笑)。
他に3周年に合わせて作られたところはありますか
ここが清水なのでね。最後に割り台詞があったでしょう。遠州灘、三保の松原、田子の浦…全部静岡の地名なんですよ。
ありがとうございます。今回カンゲキに初登場いただきますので、劇団のアピールポイントを教えていただけますか。
観てもらいたいところですか…どこだろう。うちは剣劇のお芝居ってあまりしないんですよ。人情劇が多いです。今座員が少ないんですが、1人でも多くのお客様に来ていただけるようにみんなで頑張ってます!って書いておいてください(笑)。
人情劇の中でよくかけられるお芝居や、お好きなお芝居はありますか
結構女形の芝居とかやりますね。『釣り忍』とか。
今日の女形の舞踊ではおしとやかに出てきたかと思えば途中から弾けまくりで、お客様の歓声が凄かったですね。
はい、いつもあんな感じで踊ってます(笑)。
これからの予定をお聞かせください。
11月と12月が庄内天満座で、12月に大会があります。日が決まったらまた言いますね。1月は桃太郎温泉、2月が尼崎遊楽館です。
ありがとうございました!最後に座長のリフレッシュ方法は?
それはもうゴルフと酒ですね~(笑)。休日はゴルフ三昧です!
取材メモ
熱気に包まれた座長大会でした。いただいた香盤表を見ると舞踊がたっぷり26本。「午後3時までに終わるんかいな…(終わらんな…)」と、ちょっと心配になったことを告白します^^;
それだけ力の入った内容で、終演後もしばらく興奮冷めやらぬ状態でした!下座を勤められた市川良二座長は汗びっしょりかきながらも終始笑顔で、最後までお見送りをされている姿が印象的でした。
「大衆演劇はまだまだこれからです」と新村社長。次の展開を考えておられるそう。それが実行に移せるよう、またインバウンドで賑わったという清水ヒカリ座の日常が、1日も早く戻るよう願ってやみません。