KANGEKI2023年3・4月合併号Vol.76
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第23回寿珠里~劇団寿~後編
劇場:スパリゾート雄琴 あがりゃんせ
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大衆演劇の劇団の多くは座長とその家族で構成されている。 役者の家系に生まれた、いわゆる幕内の人間が過半数を占める中、一般家庭から役者になった人もいる。 何がきっかけでこの世界と出会い、日々過ごしているのだろうか?
劇場オープンから7年、木戸番兼劇団のお世話係を務めてきた著者が綴る実録エッセイ。 第23回は寿珠里(ことぶき・じゅり)(劇団寿)編・後編です!
(前編はこちらからご覧ください)
Ⅱ
2013年に「信州大勝館」に劇団寿がのった。
劇団寿の芝居や舞踊ショーで、樹梨はとんでもない衝撃を受けた。 中でも若座長に憧れ、ファンになったが、若座長の芝居や舞踊ショーを観るにつけ、樹梨は本気で役者になりたいと思った。
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役者になりたいという衝動から、ますます「大衆演劇」にハマっていくが、今度は自分が役者となった目線で、いろいろな劇団を観た。
高校を卒業したら、劇団寿に入りたいと思った。 好きな劇団に入ると修行ができないと知人から聞いて、劇団寿以外のある劇団の体験入団を夏休みに経験した。
高校卒業を待ってその劇団に入団。1年半、修行した。 残念ながら座員生活は長続きせず、結果、そこの劇団をやめた。 その後は、ケーキ店やハンバーガーショップでバイトをして暮らしていた。
そして2022年3月。劇団寿が大阪は生野区にある「水車小屋」に乗った時に、樹梨は正式に入団した。そこで樹梨は「寿珠里」という芸名をいただいて、劇団寿の女優としてデビューしたのである。