KANGEKI2023年1・2月合併号Vol.75

木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第22回寿珠里~劇団寿~前編

劇場:スパリゾート雄琴 あがりゃんせ
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇! 第22回 寿珠里 ~劇団寿~ 前編

大衆演劇の劇団の多くは座長とその家族で構成されている。 役者の家系に生まれた、いわゆる幕内の人間が過半数を占める中、一般家庭から役者になった人もいる。 何がきっかけでこの世界と出会い、日々過ごしているのだろうか?
劇場オープンから6年、木戸番兼劇団のお世話係を務めてきた著者が綴る実録エッセイ。 第22回は寿珠里(ことぶき・じゅり)(劇団寿)編・前編です!

はじめに

あがりゃんせ劇場の芝居と舞踊ショーは、 昼の部(芝居13:30~14:30・休憩30分・舞踊ショー15:00~16:00)と夜の部(舞踊ショー18:00~19:00)があって、16:15からが、私の遅い昼食である。

食事後、17時前に劇場に戻ると、何人が夜の部の整理券を求めるために集まっている。

筆者 小野直人おの なおと

整理番号を配ったあとは、待ってくれていたお客様と他愛のない世間話をする。

人間関係が希薄なうちは一般的な「大衆演劇」の話で終始するが、お互いに気心が知れてくると、私としては、お客様として劇場に対する要望など、忌憚のない話をいただいて劇場運営の参考にしている。

そんな皆さんがたは、延齢的にも年金生活に入っている方が多いが、折に触れて前職についての話もする。 これがおもしろい。いまはただの気のいいおじさん(おじいさん)であるが、昔は、凄かったという話が聞ける。

あがりゃんせ劇場
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