かんげき2024年5・6月号Vol.89

木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第29回おおみ愛里~おおみ劇団~後編

劇場:スパリゾート雄琴 あがりゃんせ
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇! 第29回 おおみ愛里 ~おおみ劇団~ 後編

大衆演劇の劇団の多くは座長とその家族で構成されている。 役者の家系に生まれた、いわゆる幕内の人間が過半数を占める中、一般家庭から役者になった人もいる。 何がきっかけでこの世界と出会い、日々過ごしているのだろうか? 劇場オープンから8年、木戸番兼劇団のお世話係を務めてきた著者が綴る実録エッセイ。 第29回はおおみ愛里(おおみ あいり)(おおみ劇団)編・後編です!

 

(前編はこちら)

こんな大決断を、千愛理の家族は心配はしたが、反対はしなかった。
それというのも、お互いの子供が中学時代、裕太のママと千愛理のママは「ママ友」という関係で、お互いをよく知っていたのである。

千愛理のママは、「おおみ劇団」であれば大丈夫だと信頼もしていたし、裕太ママなら娘をあずけるのも安心だったのである。
ところが千愛理は「おおみ劇団」に入りたいのが、大衆演劇の女優になることではなかった。
千愛理は、大衆演劇の裏方になりたかったのである。

もちろん、大衆演劇に入るには資格も試験もない。そこで相談するのは、同級生の田中裕太(おおみ達磨)であろうが、千愛理は女優をしながら裏方をしていた、達磨の母、大川まち子に直接電話をしたのである。
筆者は、大川まち子に大山千愛理の電話について、聞いてみた。

『まずは驚きましたね。千愛理ちゃんは裕太の同級生で、おかあさんもよく知っていました・・。その子がうちの劇団に入りたいということでした。

よくある志望理由が、おおみ悠に憧れて女優になりたいというタイプが多かったです。
ところが、千愛理ちゃんは女優ではなく、裏方を志望しているというのです。
彼女は、裏方については、なんとなく知っていると思いました。でも決して甘い仕事ではないと、はっきり言いましたが、来る者は拒みません。
そこで、千愛理ちゃんに家族にもう一度相談して、もう一度よく考えて、決心がついたらうちにいらっしゃい。と言いました』

千愛理は「おおみ劇団」に入った。

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