かんげき2023年5月号Vol.77

読者投稿第23回親子共々凄い!長谷川劇団に魅せられて10年

読者投稿 第23回 親子共々凄い!長谷川劇団に魅せられて10年

ペンネーム:ときじろうさん

長谷川劇団を初めて見たのは2013年2月の横浜三吉演芸場。 長谷川武弥(敬称略)を初めて知ったのは、ある人から「この劇団は良いよ」と言われて渡されて観たビデオテープ。

その内容は、武弥が幼い京未来を口に加えて演じる『天野屋利兵衛』の舞踊。 未来の泣き顔が、本当に泣いているのか、児童虐待?と思ったが、実はそれは演技だった事を知り、親子共々凄い!と思ったものでした。

上:長谷川武弥、下:愛京花
(2013年2月三吉演芸場)
上:京未来、下:長谷川一馬
(2013年2月三吉演芸場)

2013年2月公演の初日三吉演芸場公演での朝、二人の中堅座員が突然ドロンするなどの大混乱の中での開幕。それでも、そんな内部の混乱を全く感じさせず、見事な舞台を披露していました。

その日観た芝居『女素浪人』では、愛京花が死体となった京詩音を口にくわえて大立ち回りをするという凄い芝居。 詩音は本当に死んだように動かず、これもまた親子共々凄い!思って観たのでした。

夫婦揃っての顎の強さには、ただただ驚き、その後、強い顎に噛まれたままで逃げきれずフアンのままで……(笑)

今でもよく覚えています。

送り出しで、私と家内に、小学校5年生の京未来が頭をペコリと下げて 「京未来と申します。よろしくお願いします」とはっきりとした口調で言ったことを……下の孫と同じ年齢である事を知り、家内と「しっかりしいる子供だなぁ」と話しながら帰った事を……

京未来
(2013年2月三吉演芸場)

どの役者もキッチリとした一生懸命な舞台を見て、すっかりファンになりました。

三吉演芸場公演後には、様々な大変な事があり、恐らく心折れた事も多かったのでは、と心配した時期もありました。

しかし、その後、そういった苦難が糧となり、座員が確実に力を付け、劇団は進化を続けている事を実感してきました。
そういった多くの苦難が、今や、花となり、実になっているのを観て嬉しく思いながら今日に至っています。

後継者として、二人の新若座長の未来と一馬、花形候補の愁と詩音。

長谷川一馬
(2013年2月三吉演芸場)
左より 愛京花、長谷川愁
(2013年2月三吉演芸場)

さらにまだまだ劇団を支える後継者が大勢いる長谷川劇団!
今後の躍進を期待しています。


ときじろう様

寄稿誠にありがとうございます!
10年前の貴重なエピソード…その頃の様子は、テレビ番組「ザ・ノンフィクション」の「泣き虫3姉弟」シリーズでも知られるところですが、実際の舞台がいかに迫力あるものであったか。

大人も子役も力を振り絞り、演技に没頭する姿が、劇団の歴史の目撃者でいらっしゃるときじろうさんから、紐解かれた思いです。

子役さんと同じく「噛まれたまま」今に至ると言うのも、納得です(笑)。

ウェブ版では京未来若座長襲名公演の前日の舞台模様をお届けしています。

大きな節目の公演を控えたこの日も、全員全力の特別公演。

「平成VS昭和」は、ときじろうさんのおっしゃる、進化し続ける長谷川劇団ならではの、まさに旬の企画ですよね。

次の子役さん方も伸び盛りでいらっしゃいますし、進化で言えばまだまだ序盤?!

これからも噛まれたままで(笑)、ぜひともレポートをお届けいただければありがたいです~!

 

劇団情報

長谷川劇団

平成11(1999)年に海田温泉(広島県)にて旗揚げする。芝居巧者の長谷川武弥座長と愛京花総座長、そしてフレッシュな座員たちが、一丸となって繰り広げる若々しく元気一杯の舞台は、まさに大衆演劇界の癒し系劇団である。

長谷川劇団公演予定

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