旅芝居ささえびと第1回よしかわ天然温泉ゆあみ支配人小野田圭さん（2/2）

イベントは7月の劇団駒三郎さんのときからスタートしました。スタッフ4人の中で、2対2で、アイディアを最低3つずつ持ち寄ろうっていう風にしたんです。

バーッと出たアイディアを長谷川駒三郎総座長のところへ持っていって、『総座長、コラボイベントやりたいんです。これだけアイディアが出てきたんですが』って言ったら、『面白いじゃん、全部やろうよ』って言って下さいました。なので、7月は毎日、朝は総座長のところへ顔を出して相談していました。

こちらが『こういうのをやりたいんです』って言うと、総座長は『うちはもう何でもやるよ』っておっしゃってくれまして。ほぼほぼ全部、形にしました。特に、劇団員の私物プレゼントっていう企画はお客さんに喜ばれましたね！女性の副支配人のアイディアです。そういう面白いアイディアっていうのは女性から出てくるんですよね。

自分がやって楽しいから、お客さんにはきっと喜んでもらえる。お客さんが喜んでくれれば、劇団さんも喜んでくれる。劇団さん、お客さん、施設。この3つで盛り上げていかないと、盛り上がらないです、絶対。

あれはですね～、美松さんは、やられましたね（笑）。

面白かったです（笑）。あの日はゆあみの大入り記録をかけた日でした。松川さなえ太夫元とも、絶対、今回記録を更新しようねっていう思いでやっていました。うちの大入りの基準は70人です。このコロナ禍で、条件はすごく厳しかったと思うんですが、本当に記録を塗り替えてくれました。

コロナ前は100人だったんですが、少し下げました。こういうご時世ですから、月によってはどうしても厳しいスタートになることもあります。でも、その劇団さんのすごさが伝われば、絶対後半になって観に来る方が増えるんです。うちとしては、良い劇団さんは紹介しない手はないので、色々な策を練ってガンガン伝えていきたいですね。

前向きになりました。何でも、これをやろうって思ったときに、1人じゃできない。どんどん周りを巻き込んで、みんなで一緒にやろうよって呼びかけて、前向きになって、一緒にやってるっていう感覚を作るようにしています。

はい。自分は支配人って肩書きですけど、偉ぶりたくはないし、だから威厳は無いと思うんですが、近寄りがたい印象は絶対に嫌だったんです。自然体で、お客さんに対しても変に『対お客様』っていう風にするんじゃなく、程よい距離感を保ちつつ、親しくお話しています。こんなんでいいのかは別として（笑）。

自分の中の支配人のイメージとして、ライブハウスってあるじゃないですか。ライブハウスの支配人って名物の人がいて、バンドを発掘したりしているんです。

もともと自分はバンドが好きなんですけど、そういう名物のハコの支配人みたいな形になれたら面白いなーとは思ってはいますね。

でも、いわゆる劇場支配人っぽく、正式な衣装を着て口上に出るようなのは、自分には合わないなと思うんです。それを否定するわけじゃないんですけど、自分のスタイルじゃない。堅苦しいのがダメなんですよ（笑）。

だから誰にでも声をかけてもらいたいです。フロントに立っていても、『いつもツイッター見てます』って声をかけて下さるお客さんがいて、それを聞くと嬉しいですね。