KANGEKI2022年5月号Vol.68

旅芝居ささえびと第3回三吉演芸場新社長・本田明子さん「“私にやらせてほしい”と手を挙げました」

劇場:三吉演芸場取材日:2022年3月5日
旅芝居ささえびと 第3回 三吉演芸場 新社長・本田明子さん 「“私にやらせてほしい”と手を挙げました」

「あっ、三吉(みよし)のチラシが変わった」

横浜市営地下鉄ブルーライン、阪東橋駅の改札口に置いてある三吉演芸場のチラシ。そのデザインのリニューアルは、2022年から社長が代替わりされたという話と、自然と結びつくものでした。

最寄り駅・阪東橋駅の改札口に常設されている三吉演芸場のチラシ(右下)
三吉演芸場。
阪東橋駅からは徒歩約8分

劇場を訪れると、新社長は奥の売店に静かに立って、お客様の入りを見守っていました。

本田明子ほんだ あきこ社長
取材日の洋服は、社長のお嬢さんがデザインしたもの。
(取材中はマスク着用し、撮影時のみ顔を見せていただきました)

2021年12月15日社長就任。本田明子さんは、前社長の本田博さんの妹であり、故・本田玉江会長の次女にあたります。少しずつ始めた新しい取り組みと、胸に秘めた大衆演劇への情熱をお聞きしました。

前売り券スタート、チラシも刷新

 

今年1月に、新社長になられました。公演が決まっていた劇団さんには、事前にお話されていたのでしょうか。

本田明子社長(以下 本田)

はい、昨年10月に大阪に行きまして、1月、2月の公演劇団さんにはご挨拶させていただきました。

1月公演は劇団九州男さんでしたので、大川良太郎座長にお会いしました。『新しい社長になって最初の1か月目ですので、色々ご懸念もあるでしょうが…』って申し上げたら、『いやいや、そんなもんないですよ!』って一言で片づけていただいて。安心しましたね。

社長がどう変わろうと、劇団さんは劇団さんのやるべきことをやっていかれる、ということなんだと思いました。

それから、三吉に来て下さるお客様からもたくさん、『頑張ってね』『応援してるわ』という言葉を頂いて、本当にありがたいと思っています。

 

入場料は2,200円ですが、早速、1枚から購入できる前売り券(2,000円)をスタートされました。

通常2200円→2000円になる前売り券をフロントで販売。「もう一回観に来よう」と思ったらまず前売り券をゲット!
本田

自分が社長になったら、まずは前売り券!と思っていたんです。私自身、兄が社長を務めている頃は、三吉にお客さんの一人として通っていました。

劇場の回数券を自分が実際に使ってみて、やっぱり回数券だとお得感がないなあと思ったので、ここは何か一つ、変えたいと思いました。

 

お客様からはかなり反応があったのでは。

本田

そうですね。皆さん、『助かるわ』とおっしゃって下さいますし、『デザインが良いわ』とおっしゃって下さる方もいます。

 

三吉のチラシは、以前から劇団員全員の名前を載せていて、初見のお客様に親切なチラシでした。

それが1月からはカラーになり、劇団員全員の顔写真と「劇団紹介」「イベント情報」などがさらに加わりました。

大きくリニューアルしたチラシ(表)
裏には劇団員全員の顔写真と、「劇団紹介」「イベント情報」などが追加
本田

前のチラシだと、お客様が観劇なさりながらチラシを見て、劇団員さんの名前と顔を合わせていたんですね。それだったら、チラシに顔写真を載せて、わかりやすくしたほうがいいんじゃないかなと。

 

劇団紹介の文章はどのように作られているのですか?

本田

文章は私の主観です。『何年に劇団を立ち上げた』みたいなところは、それこそKANGEKIさんのサイトを参考にさせていただいてます。

 

嬉しいです!さらに、お電話の受付時間も変わりました。

本田

これまでは電話番が私一人だったので、私の勤務時間外は電話が通じないような状況が多々ありました。今は、14~16時、18時~20時を基本の予約受付時間にしました(※月曜定休のため火~日)。

私がいないときも、スタッフが誰かしら出る状況にしております。時々、回線が混んでいるときもあるかもしれないんですけども。たとえば予約の初日とか、お電話が殺到する…ことがあるといいですね、これから(笑)。

開場の12時に、「ドントコイ、ドントコイ」と商売繫盛を願って鳴らされる太鼓。こちらは、変わらない劇場名物です

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