KANGEKI2022年9・10月合併号Vol.72

特集宝海劇団密着取材!「やくざ心中乱れ花」

劇場:新開地劇場羅い舞座 堺駅前店取材日:2022年6月26日・8月7日
特集 宝海劇団 密着取材! 「やくざ心中乱れ花」

今月号の特集は、宝海大空座長率いる宝海劇団の密着取材! お芝居「やくざ心中乱れ花」から舞台袖レポートまで、劇団の「今」をお届けします!

「やくざ心中乱れ花」あらすじ

上州屋一家の鉄五郎は、腕も度胸もある侠客。
親分からも認められ、いずれは一家のお嬢さんと結婚し、跡目を継ぐことになっていた。
お嬢さんに恋焦がれる鉄五郎。 しかし、お嬢さんの心は、小田原から男修行にやって来た政次に傾いていた。 ある時、お嬢さんと政次が出かけるところを見てしまった鉄五郎は…。
 1幕5場、上州やくざの意地をかけた激しい立ち回りに刮目!

配役

序幕 川町

上州屋の親分と以蔵。
やくざの本場と言われた上州で、勢力を誇っていた。
以蔵を頼って小田原から出てきた政次。落ちぶれた一家を立て直すため男修行をさせてほしいと言う
白刃の鉄五郎は上州屋のお嬢さんと2人きりになろうと迫る
お嬢さんが嫌がるのを見かねて止めに入る政次
邪魔をされた鉄五郎は怒り心頭。政次と喧嘩になる
以蔵が止めに入るも、2人の間にしこりが残る

第2場 上州屋

上州屋親分は鉄五郎を一家の跡目にする考え。鉄五郎と娘との仲を取り持ってやろうとする
親分が子分を連れて芝居見物に行き、鉄五郎とお嬢さんは2人きりに…「むふふっ」
お嬢さんを口説く妄想にふける鉄五郎「お・じょ・う・さん♡」
しかしお嬢さんは政次に惹かれていた
連れ立って出ていく2人
一部始終を見ていた鉄五郎。政次に強い嫉妬を抱く。

第3場 川町

お嬢さんの思いに応える政次だったが…
「お前は上州へ何しに来たのか忘れたのか」
昔世話になった人の息子である政次、弟分の鉄五郎。以蔵にとってどちらも大切な存在。
以蔵に諭され、一旦、上州屋を出ていくことにする政次
その直後
背後から斬りかかる者が
とどめを刺そうとする鉄五郎。通りかかったおまつが 止める
額に傷をつけられた鉄五郎

第4場 おまつの家

上州屋からの使いでやってきた三太。お嬢さんと鉄五郎の仮祝言に来てほしいと言う
「今の話を政次さんが聞いていたら…」
話を全て聞いてしまった政次。重傷の身で上州屋に乗り込むという
「おのれ鉄五郎!」

大詰め 上州屋一家

鉄五郎とお嬢さんの仮祝言が始まろうとしている
政次が乗り込んできて、鉄五郎に闇討ちされたと訴える
「証拠があるのか。あるなら出してみろ」
「証拠はあります。政次さんを襲った者に私が額の傷をつけました」
額の傷を隠す鉄五郎。万事休す。
「祝言は破談だ。いますぐ一家から出て行け!」
「お嬢さんは俺と結婚することになっていたんだ。自分の女を守って何が悪い」
政次に斬りかかろうとする鉄五郎に以蔵の刀が…
「これで五分五分だ。手負の狼となって勝負しろ!」
「本物の”上州やくざ”ってやつを見せてやる!」
政次も命がけで応戦
やがて死闘に決着がつく
「見たか。勝ったのは俺だ。俺が勝ったんだ…」
とどめを刺そうとする鉄五郎。
以蔵に止められ、我に返る…
この後、怒涛のエンディングへ…

カンゲキ的見どころ

祝いの席が一瞬にして修羅場に変わる。鉄五郎と政次の死闘は、観る側の心もヒリヒリするような悲壮感が。それぞれの心情を想像させる含みのあるエンディングは、しばらく引きずってしまうかも(良い意味で!)。皆様はどう受け取られますか?ぜひ舞台で!

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