KANGEKI2023年1・2月合併号Vol.75

特集劇団花車密着取材!お芝居「新・湯島の白梅」

劇場:羅い舞座 京橋劇場取材日:2022年11月23日
特集 劇団花車 密着取材! お芝居「新・湯島の白梅」

今月号の特集は、劇団花車の密着取材@羅い舞座京橋劇場。この日は芸道生活50年を迎えたゴッド・姫京之助と、座長・二代目姫京之助メインの「ダブル京之助祭り」!二代目が初役に挑戦した「新・湯島の白梅」から舞台袖レポート、インタビューまで5ページに渡ってお届けします。
(特別ゲスト:沢田ひろし)

新・湯島の白梅
あらすじ

紅屋の手代・主税(ちから)は紅屋の娘おとせと思いを寄せ合っていたが、おとせと大黒屋の清次郎との祝言が決まり、身を引くことに。ところが番頭の策略により、主税が祝言の邪魔をしたことにされてしまい、店を追い出されてしまう。失意に暮れる主税の前に現れたのは、美しく強気な芸者・お蔦だった…。

初代から大切に受け継がれてきたお芝居の1つ。1幕2場の時代人情劇です。  

主な配役

序幕 湯島天神

紅屋のおとせと大黒屋の清次郎の祝言の日。おとせがいなくなってしまい、使用人たちが探している
おとせの思い人である手代の主税を痛めつけるための金を清次郎からせしめる番頭
土地の親分に主税を襲うよう頼む番頭「手足バラバラにしてやってください」
実は番頭に陥れられてしまった主税。おとせに大黒屋清次郎と結婚するよう説得する
番頭に見つかってしまい…
紅屋の主人は主税に解雇を言い渡す
親分に殴る蹴るの暴力を受ける主税
全ては番頭が仕組んだこと。非力な主税はただ嘆くだけだった
お座敷帰りのお蔦がフラフラと通りかかる
主税を呼び止め、助け起すように言うお蔦
気の強いお蔦と気の弱い主税。互いに惹かれ合う

第2場 3年後

3年後。主税が帰ってきたらしいと清次郎に告げる番頭
「今度は殺しましょう」
再び土地の親分に金を渡して頼むことに
湯島天神のお参りに来た主税とお蔦。二人は夫婦になっていた
「お前さん。この円から出ちゃだめですよ」
お参りに行くお蔦を待つ主税
紅屋の主人とおとせがお参りから帰ってくる
おとせと結婚した清次郎の放蕩のせいで紅屋は傾く一方。主人は主税に戻ってきてほしいと頼む
紅屋主人
3年前店を追い出され、やくざに身を落とした主税。すぐに首を縦に振れなかったが…
母の死水まで取ってくれた主人の頼みを突っぱねることはできなかった
湯島天神から帰ってきたお蔦。引いたおみくじは「凶」だった
お蔦に別れ話をする主税
「別れろ切れろは芸者の時にいう言葉…」
主税のために涙ながらに別れを受け入れるお蔦
番頭が親分を連れてやってくる
主税はもう3年前の弱い男ではない。見事に蹴散らす
清次郎が切り付けてくる
主税に嫉妬し酒に逃げていたことを詫びる清次郎

カンゲキ的見どころ

新派劇の「湯島の白梅」とは全く異なるストーリー展開で、笑いあり、ほろりとさせる場面ありの人情劇に。湯島天神の境内に現れるお蔦と主税の粋な姿が見どころ。主税から別れ話を切り出され、泣く泣く承諾するお蔦の、月を見上げて言うセリフが胸を打ちます。

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