KANGEKI2021年12月号Vol.64
見海堂劇団お芝居「丹下左膳妖刀濡れ燕」
大盛り上がりのカンゲキツアー、第16回は見海堂劇団in明石ほんまち三白館へ!
この日は特選狂言ディ1日目で、お芝居がたっぷりあるため、舞踊ショーからのスタート。終演後には質問コーナー&舞台解説と、盛り沢山の1日の模様をお伝えします。まずはこの日の目玉・特選狂言の舞台模様をお届けいたします!
特選狂言「丹下左膳 妖刀濡れ燕」
あらすじ
剣術の名門・柳生家の当主・宗春が病死。宗春の息子・宗冬はまだ1歳。筆頭家老の大河内は、家督を狙う千葉幽斎から宗冬を守るため、同じ裏柳生である留八に宗冬を託す。柳生家の証であるこけ猿の壺と妖刀濡れ燕とともに「くれぐれも身分を知られぬように育てよ」と…。
9年後。宗冬は「チョビ安」の名で大切に育てられるも、再び危険が迫る。留八の家から逃れたチョビ安は、隻眼隻腕の浪人・丹下左膳と出会い、的屋のおせんの家での居候生活が始まる?!
柳生のお家騒動をめぐって真之介左膳が大暴れ!1幕10場の大作です。
主な配役
序幕 柳生家
第2場 幽斎の謀反
第3場 留八の家
第4場 丹下左膳登場
第5場 おせんの的屋
第6場 留八の家
第7場 居酒屋
第8場 おせんの的屋
第9場 千葉幽斎対丹下左膳
大詰め 街道端
このまま幕と思いきや・・・
カンゲキ的見どころ
見海堂版丹下左膳の魅力
時代劇の中でも異色のヒーロー・丹下左膳。見た目からしてだいぶヤバイw。超マイペースで気まぐれで、お人好しであったかい。「ガキは苦手だ」と言いながら、いつの間にかチョビ安がなくてはならない存在に…。チョビ安との掛け合いから、左膳の心の変化が浮かび上がります。
2時間近くある長丁場のお芝居で、左膳はもちろん、チョビ安も千葉幽斎も源三郎も、何度も花道を駆け抜け、客席後方から舞台へ向かう。劇場全体を使っての演出に巻き込まれます。ぜひ舞台で!
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