KANGEKI2022年6月号Vol.69
劇団九州男4月公演密着取材!お芝居「子別れ傘」
今回の密着取材は、大阪朝日劇場、4月公演の劇団九州男。
取材日は2部構成で、お芝居からの幕開け。第2部舞踊ショーのフィナーレ 「酔って候」まで、舞台袖の奮闘レポートと併せて、た~っぷりお届けします!
お芝居「子別れ傘」
あらすじ
15年前、日照りに苦しむ村人のために、水門破りの罪を犯し、島流しの刑に処せられてしまった新造。妻のおさよと娘おゆきに会いたい気持ちが抑えられず、島抜けをして村に帰ってくる。しかし、母から告げられたのは、おさよが再婚したと言う、悲しい現実であった…。
父と名乗れない男の哀感をたっぷりと、大詰めでは鋭い立ち回りで見せる、1幕3場の時代人情劇です。
配役
序幕 茶店前
第2場 おさよとおゆきの家
大詰め 村はずれの御堂前
「そう思ってくれるのかい」
また会う約束をする2人
カンゲキ的見どころ
親子の情愛を描いたお芝居。良太郎座長演じる新造が、理不尽な目に会いながらもひたすら耐え忍ぶ姿に、心揺さぶられます。誰も悪くない。ただ、子供のため。子供を思ってしたこと…。
大詰めのおゆきとの別れの場面では客席からすすり泣きが。
竹林を模した舞台セットでの立ち回りはひたすら重く。緻密に切り替わる照明が、新造の心情を浮かび上がらせます。
ぜひ舞台で!
次ページ:舞踊ショー&メンバー紹介です!