1612(慶長17)年4月13日巌流島の浜で、佐々木小次郎と宮本武蔵の対決が行われた。軍配は武蔵に。武蔵の木剣で頭を破られた小次郎はバッタリと倒れる。勝った武蔵はすぐさま舟で去っていったのだという・・・(*武蔵と小次郎の決闘については諸説あります)
それから時は移り、平成の明石の大蔵海岸。
海を見下ろす階段に立ち、武蔵を待つ佐々木小次郎(紅秀吉座長)
「約束の時刻を過ぎておるではないか。武蔵は何をやっておるのだ(イライラ)」
平成になっても遅刻か?いえいえちょうどその頃、武蔵もいたのです。
小次郎のいる階段の下、石の浜に・・・
宮本武蔵(紅大介総座長)
「小次郎め。これ以上待ってこなかったら帰るぞ・・・あれ?小次郎?おーい、何やってんだ」
どうやらそれぞれ違う場所で待っていたようです。
「『海岸側』って待ってるって言ったじゃないか」と武蔵。
「なんだと、お主が『階段で』って言ったんだぞ」
そこで小次郎、ふと思い出しました。
「・・・もしかして、お前、巌流島の時も場所を間違えて遅れたんじゃあねえだろうな?」
「(ドキッ)」
気を取り直して、いざ、勝負
ザ・大蔵海岸の決闘・岩場編!
「小次郎敗れたり!」飛び上がる武蔵!
さて、ここでこの写真の撮影の瞬間を、動画でどうぞ!
ご覧の通り、この岩場で飛び上がってビシッと着地するのはちょっとコツがいるのです。
「さすがは武蔵。褒めてつかわす」
「ふん、えらそうに。次はお前の番だ」
「ドキッ(無理)・・・ば、場所を変えようか!?」
小次郎の提案で場所を移すことに。
「ふっふっふ、走り込みなら拙者の勝ちじゃ」
「やってみないとわからんぞ」
いざ、勝負!
「大蔵海岸の決闘・松原編」も動画でどうぞ!
こちらの勝負も、真横を向いて走らなければならず、難しいようです。
「ふっ、さすがは小次郎。言うだけのことはあるな」
「生意気な、それは拙者のセリフじゃ。お前、息が上がっているぞ」
「(ドキッ)」
と、互いの弱みを知り合うほど、実は仲の良いご両人。
ここで劇場へ戻る時刻となり、勝負はまた次回に持ち越しということになりましたとさーー
今回登場くださったのは紅劇団の大介総座長と秀吉座長。昼の部終了後、わずかな時間を縫っての撮影。公演先の明石ほんまち三白館のスタッフさんも応援に駆けつけてくださいました。
大蔵海岸は、三白館から車で5分、徒歩で12〜3分のところにあります。
新鮮な魚が並ぶ魚の棚商店街や見晴らしの良い公園が徒歩圏内で、大衆演劇が見られる明石の街。
素敵なところですよね。
紅劇団の大介総座長・秀吉座長、お忙しいところありがとうございました!
撮影協力:明石大蔵海岸公園さま 明石ほんまち三白館さま
この日撮影させていただいた写真は「KANGEKI11月号」(2017年10月1日発行)の表紙としてお目見え予定です。ぜひ手にとってご覧くださいませ〜!