特別インタビュー
「紅蓮の雪」遠田潤子さん~大衆演劇が小説の舞台に!~(2/3)

大衆演劇はお客さんも面白い!
他に観劇のエピソードなどあれば
初めて観に行った時、知らない女性に「ここにハンカチ置いといたら大丈夫よ」と教えてもらいました。周りを見たら、みんな椅子にかけてるんです。 私が慣れてない感じだったからと思うんですが、どこに行っても誰かしら声をかけてくれる。宝塚とか劇団四季とかではなかった経験です(笑)。
小説には劇場の様子や誕生日公演など、リアルな描写がたくさん出てきますね
誕生日公演で観たのが「一心太助」だったと思います。面白かったですね。 トークが上手でお喋りが止まらない座長さんとか(笑)、いろいろな劇団の話が出て、ああ仲がいいんだなあと。他の劇団に応援に行くというのも新鮮でした。
そうした観劇体験が創作に生かされているのですね!
重いテーマを越えて
執筆中、特に苦労されたところは
着地点をどうするか、ですね。重いテーマなので、それを乗り越えて読み続けてもらうだけの勢いをつけないとと…
それでもその重いテーマを選んだ理由は…
大衆演劇を舞台にすると決めた以上、それに釣り合うくらいの思い切り濃い話にしてみようと(笑)。最初から最後までコテコテで押していこうと思いました。
確かに濃い、古典の物語にもあるような設定ですね
そうですね、私は重いテーマや不条理を書きたくて小説家になったのですが、そういうドラマ設定は古典的なものと通じるかもですね。
大衆演劇のすごさ、知らない人に届け
読者の方の感想はいかがでしたか
大衆演劇を見てみたくなったという声もありましたし、一番多かったのは「若座長がかっこいい!」ですね。「話は悲惨だけど若座長がいて良かった」「若座長がいたらファンになる」とか。
全員が大衆演劇を一度も見たことがない方でしたね。
小説を読んで実際に足を運んでくださると良いですね!
本当に、あれは絶対生で見ないと。
毎日違うお芝居をやると聞いた時、信じられなかったです。ほとんど知られてないんですよ。そのすごさをもっと知って欲しいです。
時代劇でも普通に時事ネタをぶっ込んできますよね(笑)。ワイドショーネタとか。
ある意味とても勉強熱心。毎日同じことを繰り返すのではなくて、毎日新しいネタを入れて演じるなんて、本当にすごいパワーです。