シアターYOROKOBI賀美座不動倭座長インタビュー
全国にシアターYOROKOBIを作りたい!
ずっと思い描いていた夢。少し早めに実現
劇場オープンおめでとうございます!これはいつから思い描いておられたのでしょうか
劇場を作りたいという夢は随分前からあって、42歳になったらやろうって計画していたんです。
ところがコロナ禍で急に行き先がなくなって、やりたいと思ったことも出来なくなって…もちろん止むを得ないことはあるんですけど、感染対策にしても、もっとこういうやり方があるのにとか、思いが募ってきたんですね。もっとお客様に喜んでもらえるサービスもあるのにと。
そこで『ピンチはチャンス』で、当初より計画が早まったんです。
今座長は39歳ですから、2年早くなったのですね
そうです。「ピンチはチャンス」って言いますけど、ピンチをチャンスにするためには、何かしないといけないんですよね。
具体的に動き始めたのは
去年6月に再来年(2022)にやろうと思ったんですけど、今年の2月に『今年やる!』と決めました。
引き止められたりしたのでは
全然ないです(笑)。うちの家族、まあ奥さんは不安だったでしょうけれど、僕と兄ちゃんが『やる!』ってなって、『これこれこういう風にやったら出来る!』と言ったら、みんなついていくと言ってくれました。
同じ業界の方には…
お世話になった方々からは旅回りの一座としてもったいないと言っていただきましたけど、説明させてもらって、最終的にわかっていただきました。
専門劇場の運営は大変なのではと思われますが
みんな専用劇場は難しいって言いますよね。でも難しいのは想像のことであって、やってみないとわからないですよね。
ずっと同じところに居ることで見えてくることもあるので、地域密着で、吹田市や北摂エリアの方を巻き込んでやりたいと思っています。
「新興演劇」が目指すもの
「新興演劇」についてお聞かせください。大衆演劇の枠を超えて、色々なジャンルの方をコラボをしていきたいと、YouTubeでもおっしゃっておられましたが、これからは「大衆演劇」という言葉は使わないということでしょうか。
はい、名乗らないです。大衆演劇は日替わりでお芝居とショーをやるという形が決まってますよね。
その枠にとらわれず、もっと何をやっても良いように、新しい演劇のジャンルを作って、舞台のクオリティを高めていきたいんです。
お芝居は…
お芝居はやっていきたいですね。やり方は変えていくかもしれませんけど。
お芝居の演目は2日替わりなのですね
理想を言えば5日替わりにしたいんです。クオリティを上げるには2日ではきついんですよ。もっとお客様の母数が増えたらそうしたいです。
色々なエンタメの方とコラボをしていかれるのでしょうか
もちろん、話があればやりたいですね。また、小劇団や色々なジャンルの方に、この劇場を使っていただければ。
貸しホールとしても提供されるということでしょうか
はい、今はまだ大々的に宣伝してませんが、定休日の月曜と火曜の単日貸しします。11月23日(火・祝)には近江飛龍劇団さんが公演される予定です。
月曜と火曜に限りホールレンタルもありということですね!
ダンスや着付け教室、タレント養成スクールも
ゆくゆくは何店舗か増やしていきたいと。もうすぐ教室をやるんですよ。
そうでした、賀美座のウェブサイトに着付け教室とダンススクールと書かれてましたね!
はい、それもなんですけど、賀美座に入団したい人向けのコースを作って、そこから準レギュラーになってレギュラーになって、座員になれるように養成します。それで、最終的に全国47都道府県に劇場を作りたいんです。
なるほど、それぞれの地域に拠点を作っていくんですね
そうです。全国に座員がいて、劇団のトップがその場所に1日ずつ移動していくみたいな感じにします。
教室はいつからスタートでしょうか
12月から1月に応募をかけて、それ以降にスタートする予定です。
スタイリッシュな劇場に
続いて舞台についてお聞かせください。劇場作りでこだわったところは
スタイリッシュでおしゃれな劇場にしたかったんです。僕がこれこれこういう劇場を作りたいって言うと、みんながそれを形にしてくれる。僕、人運がいいんですよ(笑)。僕の言うことにみんながすごく応援してくれて。
ホールの仕様は一般の劇場で、お客さまとの距離感は大衆演劇のままで…
そう、大衆演劇と商業演劇の間くらいがいいかなって思ってます。
舞台道具では、フレキシブルに組み立てられるセットが、すごく良いアイデアですね
これは棟梁が作ってくれました。棟梁に僕の思っていることを伝えたら、その100倍くらいええ回答が来るんです(笑)。道具はこれからも増えていくと思いますが、こういう道具の使い方もぜひ楽しみに観て欲しいです。
この舞台セットでは、今までの劇場でやった時とお芝居の動線が違いますね
はい、だからめちゃめちゃ稽古しました(笑)。お芝居を5日替わりにしたいと言ったのはそのためなんです。めっちゃ稽古が必要なんです。
なるほど…これからのお芝居も楽しみです
お芝居の写真、1枚ずつ撮ってるんですよ。これどういうお芝居かなー、これかっこいいな、観たいなーって思っていただけたら。一応来年の4月まで決めてまして、来年の5月まででは演目がかぶらずにやります。
夜のフードメニューは全て手作り!イチオシは?
夜の部からはフードメニューがあるのですね。座長のイチオシはどれでしょう
僕はオムライスですね~。あと、みんなからは唐揚げが人気です。どれもここの厨房で手作りしています。
30年以内に劇団四季と宝塚を越える!
お疲れのところお時間いただきありがとうございました。新しいこと尽くしでどんな風になっていくのか楽しみです。シアターYOROKOBIが将来的に目指しているものを教えてください
今から30年以内に劇団四季と宝塚歌劇団を越えること。この2つの劇団の仕組みに並ぶか越えるかって言っています。お客様に話したら笑われましたけど(笑)、絶対叶えたいんで。そういう風にしていきます。
全国にシアターを作って、そこから地域を巻き込むエンタメが出来れば…
地域交流も、もちろんお声かけいただたら。まずはこの界隈の老人ホームにボランティアで訪ねて行って、あとは旅行会社のプランの1つに入れてもらえるようなことをしたいと考えています。
シアター30年計画のスタートですね。最後に読者の皆様へメッセージをお願いします
直接観ていただいて初めて感じるものがあると思いますので、肉眼で観て、肌で感じて、五感を使って感じていただければありがたいです!
465日シアターYOROKOBI
吹田市江坂町1丁目18-8
江坂パークサイドスクエア2階
電話:06-6369-4656
昼の部13:00~15:30(お芝居・舞踊ショー)
夜の部19:00~20:30(ショータイム)
入場料:3,300円
定休日:月・火
取材メモ
様々な趣向が凝らされたシアターYOROKOBI。秋晴れの土曜日、オープンを心待ちにされていたお客様でいっぱいでした。
舞踊ショーでは「栄光の架け橋」を踊る座長が途中涙を流す場面も。お客様方も涙。喜びをわかち合う涙、涙…。
インタビューで語ってくださった30年の夢計画にも驚かされました。
観るだけでなく舞台に立つ喜びを全国に広げるという夢の挑戦は始まったばかり。スクールがスタートした際にはぜひとも覗かせてもらいたいと思います♪
関西の方はもちろん、新大阪駅から4分で江坂駅に到着という、交通至便な駅近劇場へ是非!
プロフィール
賀美座座長不動倭
生年月日 | 1982年7月3日 |
---|---|
出身地 | 大阪府 |
身長 | 174cm |
体重 | 55kg |
足のサイズ | 26.5cm |
血液型 | O型 |
初舞台の年齢 | 2、3歳 |
役者になったきっかけ | お父さんが役者で、劇団で育ったので。自然な流れです |
好きな食べ物 | お母さんの作る親子丼、鶏肉系 |
嫌いな食べ物 | シナモン |
好きな色 | 青色 |
香水 | ディオール :ソヴァージュ |
趣味 | 映画鑑賞 |
ニックネーム | いろいろあります |
サイト・SNS | |
不動倭 Youtube チャンネル |
初舞台は2歳。
平成18(2006)年9月に「剣戟はる駒座」に参加。
明るいキャラクターで舞台を盛り上げ、花形として活躍。
平成25(2013)年9月16日より念願だった座長就任。
平成31(2019)年1月に賀美座旗揚げ。
劇団情報
賀美座
「剣戟はる駒座GROUP」の平成25(2013)年10月からの二座体制を支えた不動倭座長と勝小虎代表が、平成31(2019)年1月、賀美座を旗揚げ。 「賀美座」の名は不動倭座長の両親から一文字ずつ取られたもの。 「お客様も役者自身も喜びを感じられる劇団」をモットーとし、座長を中心に劇団員一丸となって活躍の場を広げている。