かんげき2025年9・10月号Vol.97
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第37回副座長咲田せいじろう後編~劇団松丸家~3/4
劇場:スパリゾート雄琴 あがりゃんせ

Ⅳ
令和6年10月、初めて「あがりゃんせ劇場」にのったが、せいじろうは、もうすぐ役者になって30年を迎える。
せいじろうは早寿50歳をむかえ、美寿々47歳、ちょうちょ27歳、あーちゃん小学5年生11歳、まなと小学2年生7歳で、皆があがりゃんせ劇場のお客様の心をとらえている。
こんなことがあった。 筆者の所に事務所の職員から問い合わせがあった。
「劇団の男の子が、3日前から、頻繁に事務所にきて、宅配を待っている。 多分、ゲームかなんかであろうが、事務所ではまだ受け取っていない。 彼の落胆ぶりが激しいので心配だ。」
筆者は、まなとになにをまっているのかを聞いた。 ゲームではなく、なんと、舞踊ショーに使う新しい「お面」であった。 すっかり大衆演劇の役者になっているのである。
こうやって、大衆演劇は、脈々と後生に受け継がれているのであろう。



