KANGEKI2022年7月号Vol.70

特別公演劇団美山舞台袖レポート

劇場:梅田呉服座取材日:2022年4月26日
特別公演 劇団美山 舞台袖レポート

幕が上がれば舞台はもちろん、裏側もフル回転。このページでは舞台袖から見える演出の工夫やメンバーの表情をお届け!(特別公演の翌日4月27日にお邪魔しました^^)

開演前

楽屋猫「おはぎ」くん
飼い主は中村美嘉さん みんなの癒し的存在です
カメラに興味津々 ち、近いです~!
こちらにも…
楽屋猫「コスギ」ちゃん
普段はこの中でのんびり
花形 里美花太郎(さとみ はなたろう)
今日のお芝居「文七元結」では角海老の番頭役
副座長 里美京馬さとみ きょうま
小間物屋 文七役
中村美嘉なかむら みか
角海老の女将役
中村葵なかむら あおい
左官屋長兵衛の娘おひさ役
中村ともみなかむら ともみ
座長 里美こうたさとみ こうた
左官屋長兵衛の扮装で
手足に黒ずみを塗り「汚れ」を作ります
総座長 里美たかしさとみ たかし
長兵衛の女房おやす役
長屋のおかみさん風のナチュラルメイク

舞台袖から見た「文七元結」

貧乏暮らしの左官屋夫婦。 博打好きの亭主(里美こうた)を脅かすため暗がりで待ち受ける女房(里美たかし)
そこへ角海老の番頭(里美花太郎)がやってくる
角海老 女将(中村美嘉)
長兵衛と娘のおひさ(中村葵)
場面転換中。
暗幕で仕切って2つの場面を同時に作っています。
五十両を失くしてしまい、川へ飛び込んでしのうとする文七(里美京馬)
助ける長兵衛
金がないと死ぬという文七に角海老でもらった五十両をすっかり渡してしまう
大詰め。再び長屋。五十両を使い込んだと責められる長兵衛。後ろに控える大家(里美かいと)
「このくそ亭主!」 「わーっ」
そこへ現れたのが銀町小間物屋泉屋清兵衛(里美祐樹)結末は?!

舞台口上

お芝居の扮装で口上。
左より 里美たかし、里美こうた

舞踊ショーへ

さあこれより舞踊ショーです!
ミキサーの前で着替える里美かいと
後見 里美祐樹さとみ ゆうき
座長 里美こうたさとみ こうた
女形支度中
おはぎくんが待っているのは…
花太郎花形でした^^
「よしよし」
「いつもこうして締められています」(京馬)「無視してくださいw」(美嘉)
副座長 里美京馬さとみ きょうま
本番中でも整理整頓された楽屋。 ビシッと美しい!
総座長の衣装ケース イメージカラーの黒で統一
中村美嘉なかむら みか
鬘ケースを拭き拭き
総座長の着付けセット きれいに揃えられています
オリジナルの模様が入った足袋がたくさん!「だいたい僕が作るとみんなもやり出すんですよ(笑)」と総座長。
中村葵なかむら あおい
総座長 里美たかしさとみ たかし
女形の支度中
総座長の「光る鏡」に注目!
「普通の鏡に電飾を付けただけ。ホームセンターに売ってるんですよ」(総座長)
これがあればどんな暗がりでも着替えられる。アイデアは照明係のかずまさん。
座長 里美こうたさとみ こうた
差し入れのフルーツでビタミン補給^^

舞台袖から見る舞踊ショー

里美かいとさとみ かいと
花形 里美花太郎さとみ はなたろう
中村葵なかむら あおい
後見 里美祐樹さとみ ゆうき
中村美嘉なかむら みか
美山メンズによる組舞踊
座長 里美こうたさとみ こうた
副座長 里美京馬さとみ きょうま
総座長 里美たかしさとみ たかし
アナウンス担当里美祐樹、音響担当里美かいと
里美祐樹、総座長に耳をいじられるいたずらに耐えながらアナウンスするの図
ラスト舞踊「港のヨーコヨコハマハコスカ」
終演!
昼の部よりダブルの大入り♪
お疲れニャ~ (箱から出てきたコスギちゃん)

取材メモ

記念公演の幕が閉じたのは夜の11時を過ぎた頃。それでも翌日、滞りなく幕が開き、団体のお客様も入って大盛況。

「昨日も舞台終わってから荷物してたんですよ。楽日も近いんで」と、後見・里美祐樹さん。そのバイタリティはどこから湧き出てくるのだろうと、驚くばかりです。

滞りなく進むのは、舞台裏も同じで、誰がいつ何をするのか、指示がなくてもそれぞれ自主的に持ち場につく劇団美山のメンバー。お芝居でも舞踊でもドタバタの瞬間がない!のです。

情感こもる人情劇に、曲に合わせて背景もどんどん変える舞踊ショー。記念公演も普段の公演も変わらず繰り広げられる緻密で熱い舞台。劇団としての底力をひしひしと感じた2日間でした。

撮影:太田・加藤取材・執筆:加藤取材日:2022年4月26日

劇団情報

劇団美山

明治36(1903)年に初代江味三郎が「江味劇団」を旗揚げ。 昭和32(1957)年、「江味三郎劇団」を新たに旗揚げした二代目、 江味三郎が、 松竹新喜劇の藤山寛美より「美山昇二郎」という 芸名をもらい「劇団美山」と改名。 平成9(1997)年、長男の里美たかしが当時最年少であった12歳で座長に就任した。 平成30(2018)年には、劇団と里美たかし座長襲名からの20周年を記念した公演を 新歌舞伎座で挙行。旅芝居の歴史に大きな足跡を残す。

劇団美山公演予定

劇場情報

梅田呉服座

大阪府大阪市北区太融寺町8-17プラザ梅田ビル5階

梅田呉服座公演予定

KANGEKI 2022年7月号特別編集 劇団プロフィールDVDシリーズvol.11 今月の劇団「劇団美山」

KANGEKI 2022年7月号特別編集 劇団プロフィールDVDシリーズvol.11 今月の劇団「劇団美山」
  • 劇団紹介
  • お芝居「里美版 中村仲蔵」(特別編集版 )
  • 口上・舞踊ショー
  • 舞台袖レポート
  • 劇団メンバー自己紹介

【収録時間】約116分(ディスク1枚)
【販売価格】2,000円(税込)