KANGEKI2022年11月号Vol.73

舞台裏の匠たち第6回難波の舞台化粧品専門店「美壽屋」(4/6)

取材日:2022年8月
舞台裏の匠たち 第6回 難波の舞台化粧品専門店「美壽屋」(4/6)

何でも自分たちの店で作る

前田

先ほど、父から引き継いだことは何ですかと聞かれましたけど、一番のポリシーは『できるだけ、何でもうちで作る』ということかもしれません。

 

メーカー仕入れではなく、美壽屋で作ると。

前田

はい。看板商品として挙げた、鬢付け油や羽二重もオリジナルです。うちにしかないものを提案できますし、また安く提供できる分、役者さんに喜んでいただけるということもあります。

美壽屋オリジナルの化粧品・化粧道具を、いくつか前田さんにご紹介いただきました。

美壽屋の「壽」の字を取った、ファンデーション「コトブキコルテ」。やわらかく伸びが良いのが特長です
「壽粉おしろい」は仕上げ用のフェースパウダー
オリジナルの粉パフ。よく売れる商品で、これだけ買いに来られる役者さんもおられるそう
丸スポンジ(左)、角スポンジ(右)。水化粧の仕上げ用に使います
中央に「壽」の字の入った刷毛(はけ)。最近はスポンジだけで化粧される役者さんもいる一方で、スポンジと刷毛を組み合わせて使う役者さんも
つけまつげも美壽屋で制作。前田さんいわく「大衆演劇のお客様には、流し目のまつげがよく売れますね」とのこと!

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