劇団九州男3月公演密着取材！座長インタビュー

いやー、やらかしました（苦笑）。まあ動けないことはないんで。大丈夫ですよ。

もともと劇団で長くやっているお芝居です。父の代ではなく、僕が座長になってからやってます。昔ながらのお芝居で、これぞ『ザ・大衆』ですね（笑）。立ち回りがあり、親子の愛があり。

あまり暗くなり過ぎないように笑いを入れたりもするですけど。お客様も気を抜くことがないと寝ちゃうんでね（笑）。

見えますね！昔はむっちゃ気にしてたんですけど、最近寝かしときますね、寝る人は寝ていいよ～って（笑）

演出とか考えるのが好きなんですよ。朝日劇場の舞台はちょうどいいサイズなんですよね。羅い舞座京橋劇場は広すぎて劇団の人数では埋められないんですけど、ここは高さもちょうど良くて。

どこをどう見せるかは自分ら次第なんですけど、あそこまでねっとりしなくていいのかもしれない（笑）。あっさりやったら多分50分くらいで終わるんじゃないですか。

僕はね、ずっと会いたいと思っていた娘と会えなくなるかもしれないという覚悟で出て来ているわけで、また娘の方もこの人はただの人やないと気づいていて、お互いが別れたくない、もう少し一緒にいたいと思っていると思うので。今日はいつもより長めに演じてましたね。そんなに長い芝居じゃないんですけどね。

頑張り屋さんなので、名前が変わってもこれまでと同じように一生懸命やると思います。今の気持ちを忘れずに、また役者として新たなカラーが作れたらいいですね。

そうです。僕は同じ劇団でも1人1人カラーをバラバラにしたいんです。名字をつけたりすると、それを守らなければとか、家を継がないといけないと思うようになるでしょう。そうしたくなくて、自分たちの思いや個性を大事にしてほしいと思ってます。

それもバラバラですね。自分で好きなようにつけたり、つけてくださいと言われてたらこっちが考えたりします。

はい。みんな他の劇団の座長さんに憧れたり、それぞれ思うようにやってる感じですかね、うちは。

ないですね。父が座長の時も座員には『大川』の名を継がせてなかったですし。

座長になりたての頃は大きな声を出したりしたこともありました。ちゃんと舞台をやりたい、同じ失敗を繰り返さないでって怒ったり。そういう時期は過ぎたんだと思います。

コロナで大変な時ですし、明るく楽しく、来てくださったお客様をがっかりさせないようにだけはしたい。僕らも舞台をやることがいいのか悪いのか、ジレンマです。だから余計、今は楽しくやれたらという気持ちが強いですね。

ありがとうございます。年齢のせいか疲れが取れなかったり、あまりいいことがないんですけどねー（笑）。

7月は四国健康村での公演です。また、7月7日に速水映人くんの舞台『七夕まつり』に出演しますので、良かったらお越しください！
（2022年7月4日オフィシャルブログにて台風接近のため中止の発表あり）