カンゲキトピック戟党市川富美雄自主公演~地元のまちで手作り舞台~
地元の方に大衆演劇を届ける初めての試み。 愛知県津島市「戟党市川富美雄自主公演」をレポート!
戟党 市川富美雄一座
市川千車の長男・市川富美雄を座長とする、三代にわたる演劇一座である。
歌舞伎俳優であった祖父が歌舞伎退団後、東京にて一座を結成。後に大阪に拠点を移し、千車が座長襲名をしたが、千車が48才で他界した為、跡を受け継ぐ形で市川富美雄が19才で座長となる。その後、浅草剣戟俳優二代梅澤龍峰師より指導を受け、「戟党」を名乗ることを許される。
父・千車から芸へのこだわりと精神を受け継ぎ、古典的な演劇を目指しながらも大衆演劇に新しさを加えており、そのスタイルは多くの人々に愛されている。
家族を中心とした団員構成であり、アットホームさが持ち味である。とりわけ、座長と子役のからみは面白く、中でも座長の長女・加賀女との人情芝居、舞踊歌謡劇には定評がある。
レパートリーは時代劇を中心に五十演目以上。本格的な芝居から現代的なテンポのあるコミカルな芝居までこなす。