カンゲキアラカルト北とぴあ演劇祭大衆演劇ワークショップレポートみんなで「要返し」に挑戦!
「北とぴあ(ほくとぴあ)演劇祭」(東京都北区)は、市民主体のアマチュア演劇祭。「演劇文化をより身近に生活のなかへ!」をキーワードに、北区文化振興財団 とボランティアで構成する「北とぴあ演劇祭実行委員会」が、年1回共同主催している事業です。
プログラムの1つである「大衆演劇ワークショップ」は、2014年からスタートし、リピーターも多い人気講座なのだそう。
講座は全4回で、大衆演劇役者の指導のもと、3回の稽古を経て最終回はみんなでお披露目ステージ!と、聞くだけで楽しそうですよね。
今回はその初回の様子を取材させていただきました!
講師紹介
講師 響彬斗
響ファミリー総座長。北海道旭川出身。2歳の時、家族全員でブラジルに移住。学校に通いながら、丹下セツ子に師事する。助六太鼓を習う他、日本舞踊(花柳流)・三味線・歌・剣道等の日本文化を学ぶ。18歳で単身日本に戻り大衆演劇の沢竜二劇団に入団。宮本亜門の舞台にも出演。2005年「歌踊演舞一座 響ファミリー」を結成。高齢者施設などでの慰問公演や単独公演を展開するほか、歌手デビュー、テレビ、ラジオ、映画出演など多岐に渡り活動している。
和気あいあいで講座スタート
定員20名、満員御礼。初回から全員着物を着て参加です。
まずは「大衆演劇の魅力」について、講師からのお話。
「大衆演劇の魅力は一言で言うと身近に感じられる芸であること。 お芝居と舞踊ショーがあり、今は女形の舞踊が人気ですが、舞踊はお芝居が出来てこそ。お芝居から学んだことを舞踊につなげていくんです」(響彬斗さん)
続いて公開化粧
お待ちかねのショータイム
「要返し」をやってみよう!
いよいよ実践。
「今回は要返し(かなめがえし)を取り入れた団体舞踊を作っていきまーす」
「皆さん、初めはこんなの出来ないって思っちゃうんですけど、意外と出来るようになるんですよ。1回の稽古が1時間半くらいなので、あとは家でお稽古。皆さんしっかり覚えてくださいます」 (響彬斗さん)
参加者さんの横顔
参加者の半分はリピーター。
「ワークショップは区の広報で見つけて申し込みました。大衆演劇は知ってはいましたが観たことがなかったので、この講座に参加して、初めて大衆演劇の劇場にも行くようになりました。観客と出演者が近いのが魅力ですね」
男性の参加者は今回2名。
「初参加で、女性ばかりで驚いています。北とぴあのリーフレットを見て参加しました。40年くらい前、ブレイクする前の梅沢富美男さんを観たことがあります。なんと面白いものだと思いながら、それきりで過ごしていました。扇子は今日買いました。これからどっぷりと浸かってみたいと思います(笑)」
「初参加です。お笑いや色々なパフォーマンスをやっています。参加のきっかけは、人から『大衆演劇ぽいね』と言われて(笑)、検索してこの講座を知りました。日舞も着物も初めて。歴史から学べると聞いたので、楽しみです」
・・・と、参加者さんにお話を伺いましたが、はっきり言って皆さんキャラが濃い(褒めてます!笑)。大衆演劇ワークショップは「面白い人ホイホイ」かもしれません?!
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