KANGEKI2022年7月号Vol.70

木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第17回染弥あかり~劇団紫吹~後編(3/4)

劇場:スパリゾート雄琴 あがりゃんせ
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇! 第17回 染弥あかり ~劇団紫吹~ 後編(3/4)

夫婦として、劇団での仕事が始まった。

あかりは、菊也の面倒を見ながら劇団の裏に入る。 旦那は役者でバリバリ働く。あかりは理想の形を作ったようだが、座長の紫吹洋之介は、あかりの心を読んでいた。

「あかりちゃんは、舞台が好きなんだろう。しかし、今は自分に自信がないだけじゃないのか。どんどん舞台にでればいいのに」

座長 紫吹洋之介しぶき ようのすけ
2021.6.21
あがりゃんせ劇場

そんなさりげない座長のアドバイスをうけて、悩んで、考えて、3日4日で芝居に出た。 舞台は緊張するが、なんともいえない充実感があって、その後も出演をした。

29歳になった今は、染弥あかりとして、芝居に踊りに精いっぱいに務めている。

さすがに、北の国青森の生まれ、華奢な体ではあるが芸に根性を感じる。

筆者は夫の愛染菊也とも旧知の仲である。 いい役者であるし、いい男である。 二人で踊る「相舞踊」にも、筆者のみならずファンが多い。

これからの「染弥あかり」の将来に、まばゆい明かりがつくように、期待する。

左より染弥あかり、愛染菊也
2022.3.21
庄内天満座

プロフィール

小野直人

小野直人おの なおと

生年月日 1953年

1953年 滋賀県大津市生まれ。日本大学・農獣医学部卒業。
小野牧場オーナー、総合学習塾 啓数塾塾長、構成作家(テレビ、ラジオ)を経て、現在は、あがりゃんせ劇場の木戸番として、多くの大衆演劇の劇団や幅白い大衆演劇のファンと交流をもつ。「KANGEKI」で「木戸番のエッセイ」を連載中。

劇団情報

劇団紫吹

平成21(2009)年4月、若葉劇団で研鑽を積んだ紫吹洋之介座長が旗揚げ。 座長を中心として個性あふれるメンバーだが結束は固い。 各人の持ち味を大切に生かしながら舞台を繰り広げている。 深みのある人情芝居に定評がある。

劇団紫吹公演予定

劇場情報

スパリゾート雄琴 あがりゃんせ

滋賀県大津市苗鹿3丁目9-5

スパリゾート雄琴 あがりゃんせ公演予定