旅芝居ささえびと第6回金沢おぐら座社長鷹箸直樹さん(3/5)
劇場は町が土台
今後の展望は。
劇場が盛り上がっていくには、絶対に、町が土台です。森本商店街一座が成功したので(記事後半でピックアップしています!)、今度は劇団さんに盆踊りに出演してもらったり、色々なコラボをしています。次は、小学生一座を作りたいですね。
小学生ですか?
11月、劇団朱光さんと一緒に、小学校に授業をしに行くんですよ。(森本小学校で11/11に開催される『はたらくおしごとの森』に出展) そこで子どもたちに、扇子の回し方とか踊りを教えて、別の日におぐら座の舞台でお披露目したら、保護者の方がきっと観に来てくれるじゃないですか。そこから小学生一座みたいなのを立ち上げられたら面白いかなと構想しています。
大衆演劇は、もっともっと地域の人の目に触れて良いと思うので、その舵取りをするのが自分の役割かな。僕は、地域の人がみんな笑顔だったら、それが一番楽しいです。
町が第一なのですね。
町が寂れていたら、自分の小屋だけが仮に盛り上がってても、やっぱり寂しいじゃないですか。だから舞台も、ロビーも、もっと色々な人のもので良いんじゃないかなと思います。
正直、酔っぱらいのお客さんも入って来るんですよ。ここ(ロビー)でずっと飲んで帰る人とか。初めは困ったなーと思ったんですけど、まあいっか、お客さんは家族と言ってるんだから、と思ってちゃんと接してたら、劇場の太客になってくれました(笑)。人間って面白いなーと思います。
9月公演は、2年連続となる正舞座が務めました。
要正大座長「鷹箸社長は、劇場や舞台に対してとにかく熱い方です。手間暇を惜しまず、僕たちがこういうことがしたいとお願いしたら、やってみましょう!と前向きに言ってくれます。必要な道具も、前もって伝えれば、作ってくれます。
(おぐら座公演の思い出は?と聞くと) 思い出しかないです!森本駅前広場の『納涼BON』で、舞踊を披露させてもらったり、今年は商店街一座の皆さんとも初めてコラボします。すごく楽しみです」
座長にコメントを頂いていると、通りかかった鷹箸さんが「良いこと言ってよ~!(笑)」と声をかけていきました^^商店街一座とのコラボは、座長自ら、鷹箸さんにぜひやりたいと希望されたそう。鷹箸さんとの信頼関係が分かります。
4・5ページでは「おぐら座ならでは」のユニークなポイント、①~③を紹介します!