KANGEKI2022年1・2月号Vol.65

里見劇団進明座カンゲキツアーレポート質問コーナー

劇場:朝日劇場取材日:2021年11月27日
カンゲキツアーレポート 里見劇団進明座 カンゲキツアーレポート 質問コーナー

本日のお楽しみ・質問コーナーです!

里見劇団進明座ヒストリー

 

本日はお忙しいところお時間をいただき誠にありがとうございます。これより参加者さんからいただいた質問を読ませていただきます。まず1つ目は「里見劇団進明座の歴史について教えてください」というご質問です。

総座長 里見要次郎さとみ ようじろう
里見要次郎総座長(以下 要次郎)

劇団の結成は大正5年の終わり、大正6年になります。当時活躍していた浪曲師の桃中軒雲右衛門(とうちゅうけん くもえもん)という方の2番弟子の桃中軒雲童(とうちゅうけん うんどう)が、私の祖父でございます。

その祖父が巡業中、どこで知り合ったかわかりませんが…(笑)、鹿児島で女歌舞伎の一座と一緒になって出来た劇団が『里見劇団進明座』です。

当時、地方(じかた)…ってわかりますか。お囃子隊、鳴り物さんですね、昔はレコードがないので、どの劇団にもいたんです。三味線6人、太鼓が3人 歌が3人、笛が4人いたと聞いています。総勢65名。昔は50人くらいが当たり前だったんですよ。

九州一円を5日単位で巡業していました。お芝居が3本立てで、うちの劇団は浪曲に合わせて芝居をする『節劇』というのをやっていました。うちから座長になった人は山ほどいます。ここでは言えませんが(オフレコでペラペラ…笑)。

今年で107年目になります。一度も解散せずにガンバってます。私が17代目座長で、里見直樹が18代目、里見龍星が19代目。あと誰が座長になるかは袖の下次第です(笑)。

僕の時代で42年になりました。僕は小さい頃から舞台が嫌いで、逃げ回っていたということだけ、付け加えさせていただきます(笑)。

本業は板前なんですよ。今でも使わなくても包丁を研いでます。たまに通帳を持たずに包丁持って銀行に行くことも…いや、行ってません行ってません(笑)。

劇団のセールスポイントは?

 

詳しくありがとうございます。ちょうど先月(10月)の八尾グランドホテルで初めて里見劇団進明座を観てハマった!という方がおられまして、次はその方からの質問です。「劇団のことをまだまだ知らないので、ここを見て欲しいとか、劇団のセールスポイントを教えてください」

(要次郎総座長、すかさず里見直樹座長にバトンタッチ)

里見直樹(以下 直樹)

えっ、俺??(笑)。そうですね~、会長は特に激しめの外連(けれん)の立ち回りや、1人2役早替わりで演じる『お里沢市』などを得意としてますね。ダイナミックに魅せる、それが里見要次郎でございます!

左より 座長 里見直樹さとみなおき、副座長 里見祐貴さとみ ゆうき
 
要次郎

俺のセールスポイントやん(笑)。えーとすみません、僕は普段出てなくて、大阪はここ(朝日劇場)だけみんなと一緒にやっております。もう30年以上続けています。劇団メンバーは全員僕の弟子です。

あとはね、自分で劇場作りました。岡山に後楽座という劇場で、せり上がりや宙吊りの装置など、役者さんがここまで作れるの?っていうくらい設備があります。

うちのセールスポイントはとにかく和気あいあいですね。楽しくやっています。
劇団だけじゃありません。関西大衆演劇親交会という15名の座長が加入する団体の会長もやっております。
ここでもみんなと仲良く。だからね、芝居中、若い座長が平気で僕に突っ込んできます。会長に突っ込むなんて、普通だったら後で呼び出されて大変なことになりますけど(笑)、僕はそういうのが楽しいんです。

17歳で座長になったんですけど、その前に吉本興業にいて、吉本新喜劇の舞台に出させてもらってたんですよ。お芝居では歌舞伎もの、外連(けれん)もの、もちろん新しいものも。あとね、うち、生バンドで歌うんです。僕は全パート回ります。忙しくてなかなか出来ないですが、去年はちょこちょこやってました。

左より 座長 里見龍星、総座長 里見要次郎、座長 里見直樹
 

劇場に行けばいつか当たるでしょうか?

要次郎

それはもう座員のやる気次第ですね!(笑)。僕がライオンズクラブの活動で忙しすぎて稽古する時間がないんですよ。盲導犬のための募金活動や、東北大震災の時には気仙沼に600台のこたつを配ったり。そんなんで忙しいんですけど、何か面白いことをやりたいと思っています。

意外な一面がない?!

 

ありがとうございます。続いての質問です「総座長、座長、メンバーの意外な一面を教えてください」

要次郎

それは僕が答えるの?(全員ウンウンとうなずく)えーと、直樹は、幼稚園から客席に座って芝居を見ていて、小学6年くらいからずっとうちにおります。偉そうなことを言う割にはめちゃめちゃ小心者(笑)。でもそこがいいところやね。

龍星は、中学卒業してうちに来ました。彼は頭が良い。賢くて真面目…風に見えます(笑)。うちで一番真面目じゃないかもしれません?!

祐貴は家が明石で、18歳で僕の誕生日公演を見に来て、面白いって弟子になりました。この子も真面目です、僕がいるところでは(笑)。僕がいないと何もしてません、みんな女の子がバラします(笑)。でもうちはみんな良い子です(笑)。

ひかるも、母親と姉と一緒に芝居を見に来て、中学卒業して弟子になって、苦労して花形になりました。

竜汰は、兄貴のような弟がいます。役者をやっているのは兄弟の中で彼1人です。

寛も子供の頃からうろうろ。背が高いから役者になれよ~って言って、やっと来ました。生真面目なのか、何時も考えてないのかわかりません(笑)。でもええ子です。

そうたは高校1年。学校が休みのたびに舞台に出ています。踊りも自分で習ってます。まだ見習いです。

まあ、うちは真面目な子が多いです。僕が真面目だから…

全員

おーい!(総ツッコミw)

 

総座長の意外な一面はどんなところでしょうか。どなたか…

直樹

(総座長からマイクを持たされ)俺??え~と、意外な一面は気っ風がいいと言うか、休みになれば僕ら全員を海外に連れて行ってくれたり、まあ座員思いの師匠ですね。稽古も最後まで付き合ってくれて、いやな顔一つせず教えてくれて、素晴らしい師匠です。

全員

それ意外やないやん。そのままやん(総ツッコミww)

里見龍星(以下 龍星)

見ての通りなんですよ。裏表がない。『意外』がないんです。見たまんまの人で、豪快であり、繊細でもあり、優しくもあり、怖くもあり…。

「総座長は”意外”がない!」と龍星座長

行ってみたい国は?

 

ありがとうございます。時間が迫って参りましたので、次が最後の質問です。「海外に行くならどこが良いですか?」という質問なのですが、お一人ずつどこに行きたいか答えていただけたらありがたいです。

そうた

行くならハワイに行きたいです!

僕は海外には行きたくありません。英語を習ったことがないため英語が全く喋れないからです!(笑)。

ひかり

韓国に行きたいです!

龍星

行ったことのない国が無くなるくらい行きたいです。え、今200カ国あるって?じゃあ無理ですね(笑)、でも100カ国くらいは回りたいです!

左より そうた、里見寛、里見ひかり、里見龍星
直樹

僕も韓国に行きたいです。以上!知らんけどw

祐貴

シンガポールです!

竜汰

スペインのマドリードとバルセロナに行って、サッカーを見てサッカー選手を追いかけまわしたいです!

左より 座長 里見直樹、副座長 里見祐貴、里見竜汰
要次郎

僕も言うの?(笑)僕は昔アメリカに留学していたこともあって、海外公演でも台湾、北京、ロサンゼルス、バリ島…いろんなところに行ったので、もう天神橋商店街とか空堀商店街でいいですわ~(笑)。

この仕事のおかげでいろいろな方に出会えます。今日もこのような機会を作っていただき、協力くださった劇場様、ご参加くださった皆様にお礼を申し上げます!

 

皆様、長時間ありがとうございました!最後に記念撮影でお開きとさせていただきます。よろしくお願いいたします~!

最後にみんなで記念撮影♪
ありがとうございました!

取材メモ

皆さんからの質問にじっくり答えてくださった里見要次郎総座長。劇団の歴史については「ここだけの話にしてくださいね」など、ちょっと内緒の話もこの日のスペシャルとしてこっそり教えてくださいました。

107年の歴史ある劇団の話はおのずと大衆演劇全体の話になり、だんだん質問コーナーじゃなくて大衆演劇講座?!さすがにこの日は時間切れ。さわりだけでも面白くて、改めて機会を設けたい…と真剣に考える取材班でした^^;

取材:太田・加藤

劇団情報

里見劇団進明座

大正6(1914)年、里見要次郎総座長の祖父、 桃中軒雲童が創設。初代座長山村桃太郎ほか、 60名の役者が旗揚げに参加したという、100年の歴史を誇る劇団。 平成22(2010)年、里見要次郎座長が総座長に就任、 18代目座長を里見直樹、副座長を里見龍星が襲名。 岡山県に劇場後楽座を建設し、全国の劇団の公演活動の支援も行う。

里見劇団進明座公演予定

劇場情報

朝日劇場

大阪府大阪市浪速区恵美須東2-1-26

朝日劇場公演予定