おもちゃ劇団座長市川おもちゃインタビュー
こどもたちがこんなに早く成長するとは思いませんでした
今日は舞台袖も取材させていただきありがとうございました!まず、今日のお芝居「酒に惚れられた男」についてお聞かせください。これは劇団のオリジナルとのことでしたが…
はいそうです。初代市川おもちゃ先生、僕の母である市川恵子先生、それから僕と、今回の小恵子。4代続いている役です。
座長ご自身も思い入れのあるお芝居なんですね
僕の場合、急に抜擢されたんですよ。母が体が弱くて急に倒れることとかあったんです。その時も急に体調を崩して、もう芝居が決まってるし、当時僕は『小もちゃ』で、『小もちゃくんいけるか?見てたから出来るだろう』と言われて、いきなり演ったんです。
それは何歳の時でしょうか
15歳くらいですね。ほんと急きょで。
お酒を飲んだら人が変わるという、面白いお芝居ですね
これも時代によってちょっとずつ変えていて、今のは僕の時とまた違ってます。だいたいの演出は決めてますが。
音響のところに演出の指示書が貼ってあるのを見ましたが、すごく細かく決めておられるのですね
そんなに細かくはないと思いますが(笑)。僕らは裏方がいるようでいないじゃないですか。だから誰がいつ入ってもいいように、誰でも出来るように、書いています。母の時からこのやり方は一緒ですね。
このお芝居の台本は
台本はないです。世に言う口立て稽古でやっています。
小花形の初役いかがでしたか
昼の部は緊張の方が勝っていたと思うんですけど、夜は落ち着いていたと思います。私よりずっと若くでこの役を演っているから、点数で言えば70点くらいじゃないですか、親の贔屓目になりますが(笑)。初役にしたらいいんじゃないかな。これから自分の味を出してくれたらいいと思います。
小花形はじめ、お子さんたちの成長が著しいですね
そうですね。カンゲキさんに取材していただいたが去年の6月でしたっけ。あれから1年ちょっと経っていますけど、あの時と比べたら、こんなにこどもたちが急成長するとは思っていませんでした(笑)。
ずっと一緒にいるんでわかっているようでわかっていないんですよね。撮っていただいたものを改めて見直したら、やっぱりたった1年で変わるもんだなあと。
子役さんや若手さんの成長を見るのが大衆演劇の楽しみでもありますよね。また、小娘隊も自主的に続けておられるのでしょうか。
はい、そうです。あの子たちに任せてます。
今回舞台袖の取材をさせていただいて、驚いたのですが、小もちゃさんに随分裏のことを任せていらっしゃるのですね。
はい。これはうまいこといっていると言っていいのかですが、小恵子と小ぜには舞台に出るのが好きで、小もちゃは、どちらかと言うと舞台よりパソコン触っている方が好き。
今日はお手伝いしてくれる人がいますが、普段ですとあの子が、音響に入って、舞台照明触って、パソコン触って、司会まで、1人でできるんですよ。
なんと。まだ10歳ですよね。
はい。それが出来るようになって、舞台にも興味を持ち出したかな~と思える今日この頃です(笑)。
10月は市川恵子太夫元の古希公演!
今はコロナの時期で心配事続きですが、何か現在悩んでおられることはありますか
座長の立場としては正直、劇団員が少ないので、やっぱり役者さんが欲しいですね。1日1日、ああ今日もみんなで出来たなって思いながらやっています。
お疲れのところありがとうございました。最後に10月以降のインフォメーションをお願いします
はい。10月の鈴成り座では、恵子先生の古希の公演ということと、10月22日に関西大衆演劇親交会の皆さんに集まっていただいての座長大会を開く予定です。これが劇団にとっての節目のイベントです。
僕が去年座長になって25年だったんですけど、この時期なんで飛ばしまして、次の30周年まで劇団としての大きな節目の公演は当分ないので(笑)、ぜひお越しください。
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プロフィール
おもちゃ劇団座長市川おもちゃ
生年月日 | 1977年6月22日 |
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出身地 | 兵庫県 |
身長 | 169cm |
体重 | 70kg |
足のサイズ | 25.5cm |
血液型 | A型 |
初舞台の年齢 | 4歳 |
役者になったきっかけ | 気がついたら出ていました。 |
好きな食べ物 | メロン、白米 |
嫌いな食べ物 | ピーマン |
好きな色 | 白 |
香水 | アラミス:オードトワレ |
趣味 | 芝居 |
初舞台は4歳。18歳の時に現太夫元・市川恵子から劇団を引き継ぎ座長襲名。
「おもちゃ」という名前は山口県の人気芸者から初代が譲り受けたもので、二代目もこの名をとても大切にしている。
普段は謙虚だが、舞台にかける情熱は人一倍熱いものがある。