KANGEKI2021年9月号Vol.61
旅芝居女優名鑑第5回高野花子この振り幅を見てほしい!芸道24年・フリーで羽ばたく(4/6)
第4章
フリーランスとしてスタート
嵐山瞳太郎劇団との出会い
2018年4月にフリーランスになり、同年の5月から旗揚げしたばかりの嵐山瞳太郎劇団に参加することに。
下町を辞めようかと悩んでいる時に、旗揚げするという話を聞いて「この時代に一から旗揚げする人がいるんだ。すごいなー」と、気になっていました。
3月に旗揚げされて、入ったばかりの女の子もお芝居に出て頑張っていて、お稽古もしっかりしているだろうから私が行っても安心かなと思って。
フリーランスとして参加したのは、可能性を残したいから。知り合いで小劇場で本を書いてる人がいるので、その人の舞台に出られる状態にしておきたい。もし正式に入団したら出られないので…。
フリーになって今までと違うことはどんなところでしょうか。
一番良かったのは役者に集中できること、自分のことに時間を使えることですね。
苦労は、今のところ感じないです。強いて言えば1つ、これは私が小心者なんで、わからないことをなかなか聞けなくて、どうしようかな、聞いて良いかな、なんて無駄にモジモジしてしまうこと(笑)。
嵐山瞳太郎劇団で、花子がんばるディや誕生日公演をさせてもらってます。今までそんなことさせてもらったことないので、本当にありがたいですね。
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