KANGEKI2021年12月号Vol.64

木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第11回寿かなた~劇団寿~後編(3/4)

劇場:スパリゾート雄琴 あがりゃんせ
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇! 第11回 寿かなた ~劇団寿~ 後編(3/4)

寿かなた (2020.9.7 此花演劇館)

筆者が平成29年にあがりゃんせ劇場で「劇団寿」に初めて出会ったときの印象としては、子供が目立つファミリー劇団だった。 ましてや、下の男の子は無口である。 こんなことで舞台は大丈夫なのかと、正直思っていた。

しかし、芝居や舞踊ショーが始まって驚いた。つぎつぎと素敵な面を見せてくれる。座長がすごい迫力で、舞台を盛り上げる。あの無口な男の子もなかなかの役者だった。

また、追っかけのファンも多いし熱心である。例えば誕生日の公演だと、女子高生の文化祭ののりで、創作物を作る。 「小野さんごめんね。」とは言うものの、一切の遠慮はない。

そんな「追っかけさん」の一人、「追っかけ」歴4年目になる通称「まあさん」に、 劇団「寿」について訊いてみた。

Q.あなたにとって劇団「寿」は、どんな劇団ですか?

A.そうですね。泣き(芝居)も笑いもどちらにも感情移入しやすい芝居で、観ていて解りやすいし、同じ芝居を何回観ても、くやしいことに(笑)同じところで泣かされてしまいす。

また舞踊も、きれいで可愛いくって、素敵なのです。私にとってはジャニーズを超える「かっこよさ」があると思って、観てますよ。

Q.あなたにとって「寿かなた」はどのように映っていますか?

A.う~ん。まずは、個性的な存在でしょうね。 舞踊では、彼女独特の「世界観」が見え隠れしますし、芝居でも相手役の無茶ぶりのアドリブのも、難なく対応しています。芝居を楽しんでいるのでしょうね。そうなると、こちらまでうれしくなります。

Q.具体的に言うと・・?

A.具体的に言うと。彼女の「お婆さん」役は天下一品でしょうね。

劇団寿 (2020.6.7 あがりゃんせ劇場)