KANGEKI2022年4月号Vol.67

木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第14回初音きらら~劇団あやめ花形~前編(2/3)

劇場:スパリゾート雄琴 あがりゃんせ
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇! 第14回 初音きらら ~劇団あやめ花形~ 前編(2/3)

今日も、大衆演劇の2部である舞踊ショーが始まる。
劇団「あやめ」のショーであるが、花形の「初音きらら」のアップテンポの踊りが始まる。後半になり、いよいよ佳境に入って観客から「わあー」と歓声があがる。 きららが華麗に「バク転」を決めたからである。

花形 初音きららはつね きらら

初音きららは、役者になる前は『本田薫』(仮)といった。
平成6年8月11日生まれでA型,獅子座であるが、同じ日に生まれた人には、あのソフトバンク社長の孫正義や「宮本武蔵」を書いた作家の吉川英治がおり、概して、開拓者精神をもつが、愛想がよく、気前のいい人物で、人との協力を伴う仕事が向いているそうである。

花形 初音きららはつね きらら
2022.8.8 羅い舞座堺駅前店

薫は、兵庫県神戸市須磨区で生れた。
須磨区といえば、須磨海岸を有する風貌明媚な街で、なんといっても関西一おしゃれな神戸にも隣接している。

その須磨で育った薫は幼いアスリートで、自身器械体操の選手だったのである。 薫が器械体操をはじめたのが、幼稚園児の6歳ころである。

ところが、その6歳の時に、薫の将来を運命づける二人の人物に会っている。 ひとりが、現在所属している「劇団あやめ」の座長姫猿之助である。

薫の祖母は大衆演劇の大ファンで、「劇団花車」を応援していた。
そこの座長が姫京之助(ゴッド)で、祖母のお気に入りであった。 そんないきさつもあって、祖母と薫は「大衆演劇」を観るようになるが、薫はゴッド・京之助ではなく、息子の猿之助のファンになって応援していた。

さて。もう一人が、器械体操の指導者である春田先生であった。