木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第22回寿珠里~劇団寿~前編(3/3)
Ⅰ
寿珠里のプロフェールからご紹介しよう。
寿珠里の本名は中島樹梨(なかじま・じゅり)という。
2000年(平成12年)6月15日生まれで、双子座のO型である。 6月15日に生まれた人は、親しみやすく行動派。「一を聞いて十を知る」タイプだ。 意志が固く、いったん目標が定まれば、それに向けて行動し、力を発揮するそうである。
樹梨は、信州は長野県坂城町で生れて育った。坂城町は上田城と善光寺の間に位置し風光明媚なところである。
彼女は小学校1年で兄の影響を受けて、サッカーに目覚めた「サッカー少女」である。 小学校ではサッカーづけ。もっと強い選手のなりたいと、中学は福島県にあるサッカーの名門私立中学校を受験。
残念ながら合格はできなかったが、その後も地元の中学に進み、サッカーはグラブ活動として、汗を流した。
高校も地元の坂城高校に進学。 高校ではサッカー部に入らずに地元にあるクラブチーム「長野パルセイロ」に所属。将来の夢はプロのサッカー選手であった。
しかし、グラブチームのサッカーはなぜか樹梨には馴染まなかった。おもしろくなかったのである。興味も半減した。
当時、樹梨には興味のあることが二つあった。一つはサッカーであったが、もう一つは「大衆演劇」。
樹梨と「大衆演劇」の出会いは小学5年の時に祖母といった劇場からはじまる。場所は「信州大勝館」で、そこでは劇団「しらさぎ三兄妹」(現・劇団殿下)の公演が行われていた。 その公演に感動した樹梨は、その後も祖母を一緒に観劇に行った。
(続く)
プロフィール
小野直人
生年月日 | 1953年 |
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1953年 滋賀県大津市生まれ。日本大学・農獣医学部卒業。
小野牧場オーナー、総合学習塾 啓数塾塾長、構成作家(テレビ、ラジオ)を経て、現在は、あがりゃんせ劇場の木戸番として、多くの大衆演劇の劇団や幅白い大衆演劇のファンと交流をもつ。「KANGEKI」で「木戸番のエッセイ」を連載中。
劇団情報
劇団寿
2013年8月、黒潮劇団に所属していた寿翔聖が、新潟県の三条東映にて旗揚げ。「お客様に笑顔になっていただきたい」をモットーとし、少人数ながら太鼓ショーやオリジナルのお芝居などバラエティ豊かな舞台を展開し、ファンをつかむ。2017年9月に寿美空が若座長襲名。こどもたちの成長にも期待がかかる。