かんげき2023年9月号Vol.81
木戸番のエッセイ・天職先は大衆演劇!第26回愛染菊也~劇団紫吹~前編(2/3)
そんな、子役が、30年前に、関東は千葉にもいた。
12歳の中学生、幼い日の愛染菊也である。 いよいよ、このエッセイにも「劇団紫吹」の愛染菊也が登場する。
私が愛染菊也に会うのは、初めてではない。あがりゃんせ劇場には、2018年、2019年、2020年、2021年、そして今年2023年と5回乗っている。
つまり、私と菊也は長いお付き合いをしている間柄であり、私自身も菊也のことを真面目で芸熱心な役者だと評価していた。
しかしこのエッセイで、菊也に取材していると、菊也の口から「ぼくも修業時代、何回かドロンしています。」という、はなし。 (ドロン・・役者が劇団から、突然、脱げだすこと)
あの真面目で芸達者な菊也が、過去には、何度かドロンしたらしい。
この話(エッセイ)は、面白くなりそうだ。
(つづく)
プロフィール
小野直人
生年月日 | 1953年 |
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1953年 滋賀県大津市生まれ。日本大学・農獣医学部卒業。
小野牧場オーナー、総合学習塾 啓数塾塾長、構成作家(テレビ、ラジオ)を経て、現在は、あがりゃんせ劇場の木戸番として、多くの大衆演劇の劇団や幅白い大衆演劇のファンと交流をもつ。「KANGEKI」で「木戸番のエッセイ」を連載中。
劇団情報
劇団紫吹
平成21(2009)年4月、若葉劇団で研鑽を積んだ紫吹洋之介座長が旗揚げ。 座長を中心として個性あふれるメンバーだが結束は固い。 各人の持ち味を大切に生かしながら舞台を繰り広げている。 深みのある人情芝居に定評がある。