明治から昭和にかけて活躍した作家・劇作家(1884年(明治17年) – 1963年(昭和38年))。元々は新聞記者でしたが、やがて小説家・劇作家として著名になりました。股旅物の創始者で、「瞼の母」、「一本刀土俵入り」、「沓掛時次郎」、「関の弥太っぺ」などかなりの大衆演劇の人気演目が長谷川伸の作品です。また、池波正太郎や平岩弓枝、山岡荘八、西村京太郎などの作家の師匠でもありました。
大衆演劇では様々な題材が取り上げられており、黎明期である江戸時代から、人気のある演目というのがいくつも生まれています。ここではそういった演目や題材の概略を記しています。観劇の際にご参考に、また面白そうと思われる演目がありましたら、ぜひ劇場に足を運んでみてください。同じ演目でも劇団によって演出や脚本が異なりますので、見比べるのも楽しいです。細かい用語などについては大衆演劇豆辞典をご覧下さい。
このページでは「は行」の項目について解説します。
左官の長兵衛は人のいい左官だが博打好き。見かねた娘のお久は自ら身売りして、50両の大金を長兵衛に渡す。長兵衛がその金を持って家に帰ろうとすると、橋の上から身投げをしようとする男の姿が…
もとは中国の民話で、明治時代に初代三遊亭圓朝が人情噺として落語化したものです。その後歌舞伎や大衆演劇でも上演されるようになっています。元結とは、江戸時代の男性がまげを縛る紙のことです。文七元結は江戸時代に実際にあった元結の種類です。
丹波篠山に住む娘、おちょこ。気だては良いが、容姿には恵まれない。ある時、そんなおちょこと村長の息子の縁談が持ち上がって…
大正から昭和にかけて活躍した、大阪喜劇の曾我廼家五郎(そがのや ごろう)による脚本です。
ユーモラスなおちょこの演技にひきこまれる方も多い人気演目です。
法界坊は金と女が大好きな破戒僧。悪党の手先となって小金を稼ぐ日々。法界坊が目を付けた永楽屋のお組は、手代の要助にほれている。しかし要助の正体は実は…
本来は隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)という歌舞伎の演目です。隅田川というのは能の「隅田川」に由来しており、「都鳥廓白浪」(忍の惣太)と同じく「隅田川物」の一つとされています。法界坊は極悪人ながらもどこか憎めない愛嬌のあるキャラクターとして描かれています。
旗本の娘、お露は浪人の萩原新三郎に恋いこがれ、下女のお米とともに身投げする。しかしその夜から、牡丹灯籠をさげたお米とお露が、新三郎の家に通う姿が目撃されるようになり…
有名な怪談です。もとは中国の小説でしたが、明治時代になって初代三遊亭圓朝によって落語化されました。実は大変長い噺ですので、噺の一部が上演されることが多いです。