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岸壁の母

がんぺきのはは

第二次世界大戦末期、満州に侵攻したソ連軍によって、多くの日本兵が抑留されることになった。終戦から数年後、舞鶴港には息子の帰りを待ちわびる母の姿があった…。

大衆演劇の演目の中でも珍しい、戦後を題材とした作品です。いわゆるシベリア抑留によって帰国できなくなった兵士を待つ家族の姿は、当時の人々の涙を誘いました。昭和29年(1954年)には「岸壁の母」という歌が菊池章子さんの歌唱で発売されて大ヒットとなりました。さらに昭和47年(1972年)には双葉百合子さんによってカバーされてふたたび大ヒットとなり、映画化やドラマ化されています。

大衆演劇では様々な題材が取り上げられており、黎明期である江戸時代から、人気のある演目というのがいくつも生まれています。ここではそういった演目や題材について少しだけ説明しています。もっとよく知りたくなったら、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。ただ、劇団ごとに演出や脚本がアレンジされていることもありますので、その違いを見極めるのも観劇の楽しさの一つです。細かい用語などについては大衆演劇豆辞典をご覧下さい。

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