姫路の米問屋、但馬屋の娘お夏と手代の清十郎は恋をしてしまうが、主人の娘と手代の恋が許される訳も無かった。二人はついに駆け落ちを決意するのだが…
寛文2年 (1662年) に実際に起きた事件を元にした作品。井原西鶴や近松門左衛門によって作品化され、多くの人々の涙を誘いました。現在姫路市にはお夏と清十郎の墓が現存しています。
坪内逍遥らによって舞踊化された『お夏狂乱』はショーの題材としても使われます。
大衆演劇では様々な題材が取り上げられており、黎明期である江戸時代から、人気のある演目というのがいくつも生まれています。ここではそういった演目や題材について少しだけ説明しています。もっとよく知りたくなったら、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。ただ、劇団ごとに演出や脚本がアレンジされていることもありますので、その違いを見極めるのも観劇の楽しさの一つです。細かい用語などについては大衆演劇豆辞典をご覧下さい。